開幕戦で“脱カテナチオ”を見せた新生アズーリ 28戦連続無敗中の形だけではない変化とは?

3ゴールでトルコに完勝したイタリア photo/Getty Images

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イタリアが3-0でトルコに勝利

UEFA EURO2020のグループA開幕戦が行われ、イタリア代表とトルコ代表が対戦。イタリアが後半に3ゴールを決めて、3-0で勝利した。欧州の大舞台でもイタリアの新たなスタイルがチームを勝利を導いた。

そんなイタリアの新しいスタイルが垣間見えるシーンがあった。オウンゴールで1点先制した59分、相手のビルドアップでも、前線から積極的にプレスをかけてボールを奪う。そこから速攻を仕掛けると、ドメニコ・ベラルディが右サイドからシュートを放った。

シュートは大きく枠を外れてしまうものの、3人がパスを受けようと中に入っていた。シュート後は、中の選手たちが自分に出せとジェスチャーを出すなど、選手個々の攻撃的な意識も見せたイタリアのスタイルの変化がよく出ていたシーンだった。
ファーストディフェンスを早くすることで、前線からボールを奪って速攻で攻めきる攻撃的な形に舵を切ったイタリア。1点を守りきる“カテナチオ”ではなく、ボールを保持して精度の高い攻撃を披露する形へと変化した。シュート数もイタリアの24本に対してトルコは2本であり、この勝利で9試合連続無失点を記録。“攻撃こそが最大の防御”を示す試合展開となった。

注目の集まる開幕戦でイタリアは、“ウノゼロ”ならぬ“トレゼロ”で勝利した。伝統的なスタイルを変え、攻撃的なサッカーに挑むイタリアは形だけではなく選手たちの意識も強く変わっているのだ。

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