今季はブンデス“29試合41得点”も…… なぜレヴァンドフスキは代表で得点を挙げられないのか

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レヴァンドフスキの猛攻実らず敗戦

UEFA EURO2020のグループEでポーランドとスロバキアが対戦し、ポーランドが1-2で敗れた。ポーランドのエースとして恐れられていたロベルト・レヴァンドフスキだったが、この試合では無得点と不発に終わった。

この試合で2トップの一角としてスタメン出場。ボールを持つと技術の高さを見せ、攻撃のスピードを加速させるものの、フィニッシュの場面はあまり作ることができずにノーゴールに終わる。

4バックで綺麗なラインを整えてスペースを与えないスロバキアの守備も見事だった。中盤はマンツーマン気味で厳しくプレッシャーをかけ、前線までボールを供給させなかった。スペースがないため、2トップにボールが入っても単独で突破することしかできず、攻撃が単調に終わってしまったのである。
そんなレヴァンドフスキは、ポーランド代表において大舞台で得点を重ねることができていない。EUROでは前回大会も5試合に出場して1ゴールで終了。日本と同組だったFIFAワールドカップのロシア大会でも、3試合無得点に終わり予選敗退となった。

レヴァンドフスキは圧倒的な強さと技術力の高さでゴールを量産するが、それはあくまでもゴール前での話だ。そこまでのチャンスメイクを他のメンバーでつくることができず、さすがのレヴァンドフスキも単独突破だけでは状況を打開することはできない。トーマス・ミュラーのような創造性のあるプレイヤーが1人いれば大きく変わるかもしれない。レヴァンドフスキにラストパスと通せる選手がポーランドには不足している。

今季はブンデスリーガ29試合で41ゴールと、シーズン最多得点記録を更新したレヴァンドフスキ。名実ともに世界を代表するストライカーではあるが、自国の代表チームでは、その得点能力を存分に発揮できていない。今大会ではゴールを量産することができるのか。残り2試合、ポーランドのエースの奮起に期待したい。

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