1年で大迫勇也を超えることは可能か J1で“101分に1得点”のオナイウ覚醒の時

1年後が楽しみなオナイウ阿道 photo/Getty Images

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大迫のライバル候補に名乗り

日本代表にとって格下との戦いが多いワールドカップ・アジア二次予選は新戦力を試す場でもあり、翌年に控えるカタール大会へ向けた今回のアジア二次予選でも何人か興味深い選手が出てきている。

柴崎岳に代わる中盤のオプションになり得るMF守田英正、手薄な左サイドバックで長友佑都のバックアッパー候補となる小川諒也、代表でも川崎フロンターレ仕込みのテクニックを見せてくれた右サイドバックの山根視来らは、最終予選でも戦力となるだろう。

そしてもう1人。最後の最後に強烈アピールに成功したのが、二次予選最終戦のキルギス戦でハットトリックを決めた25歳のFWオナイウ阿道だ。
センターフォワードも層が薄いエリアの1つであり、大迫勇也に代わる明確なオプションがない。ここは森保ジャパンの弱点だったが、オナイウ阿道は貴重な大迫のライバル候補になるかもしれない。

横浜F・マリノスでプレイするオナイウは、Jリーグの方でも今季リーグ戦だけで10得点を記録。これは現段階で日本人選手最多の数字で、代表召集は妥当だ。

カップ戦の方も含めると、今季は23試合で13得点。時間にすると101分に1点のペースでネットを揺らしていることになり、Jリーグでの結果は申し分ない。最終予選でも必ずチャンスが巡ってくるだろう。

最近ではスコットランドの名門セルティック移籍の噂まで挙がっており、海外で実力を試すのも悪くない。ブラジル『Globo Esporte』もオナイウについて、「25歳でキャリア最高の段階にある」とキルギス戦でのパフォーマンスを高く評価している。

ポスト大迫候補ではシント・トロイデンで結果を残す鈴木優磨も興味深いが、今のところは代表に招集されていない。鈴木が森保ジャパンの構想に入らないのであれば、オナイウが大迫に次ぐ2番手候補になる形か。

オナイウとしては最終予選でもアピールしたいところで、ここでアピールに成功すればカタール大会に2番手FWとして向かうシナリオが見えてくる。もちろん大迫からポジションを奪い取ってしまう可能性もゼロではなく、二次予選ギリギリで猛アピールしたオナイウの今後が楽しみだ。

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