やはり“センターフォワード問題” 浮上 スペインの最前線はモラタで大丈夫なのか 

スウェーデン戦に先発したモラタ photo/Getty Images

スウェーデンとスコアレスドロー

また不安材料が顔を覗かせてしまった。いったいスペイン代表のセンターフォワードは誰にすべきなのだろうか。

スペインはEURO2020でも頂点を狙える強豪国の1つだが、センターフォワード不足は以前から変わっていない。グループ初戦となった14日のスウェーデン戦ではFWアルバロ・モラタが先発を託されたが、前半には決定機を外すミスを犯してしまった。

結局ポゼッション率は86%とスウェーデンを圧倒したものの、結果はスコアレスドロー。ゴール前での決定力不足はスペインが抱えている問題の1つであり、それがいきなり初戦から出てしまったことになる。

スペイン『MARCA』はさっそく「9番の議論が再開した」と取り上げているが、モラタに大事なところを任せていいのかサポーターも不安に感じているのではないか。

モラタは2021年に入ってから代表戦5試合に出場し、1点しか奪えていない。時間にすると384分間の出場で1点となっており、代表のエースとしては少々寂しい数字だ。

今回の招集メンバーではFWフェラン・トーレスに0トップに近い役割を任せる案や、今季リーガ・エスパニョーラで23得点、ヨーロッパリーグの方で7得点を挙げたビジャレアルFWジェラール・モレノを先発に固定していく案もあり、代表監督ルイス・エンリケは早くも悩みを抱えることになった。

単純な得点数で判断するならば、ビジャレアルで結果を残したモレノがファーストチョイスにふさわしい。スウェーデン戦では22分間しかプレイタイムが与えられず、疑問に思ったサポーターもいたはず。

SNS上では「モレノを後半開始から出すべきだった」、「モラタは今季のヴェルナーより悪かった」など批判の声も挙がっているが、第2節のポーランド戦へエンリケはオーダーに手を加えてくるのか。センターフォワード問題がスペインの悩みになるところは、近年の大会と同じだ。

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