日韓W杯以来の“2戦連発”エース誕生 ついにイタリアに現れた絶対的エース

イタリア代表の頼れるエースとなるインモービレ photo/Getty Images

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EUROで最高のスタート

イタリア代表は常に優秀なタレントを抱えてきたが、近年は絶対的エースと呼べるストライカーが不足していた。

しかし、EURO2020の滑り出しは一味違う。頼れるエースとしてFWチーロ・インモービレが派手なスタートを切ってくれたのだ。

グループステージ初戦のトルコ戦、第2戦のスイス戦と、インモービレは2試合連続で得点を記録。ラツィオで見せてきた得点力を代表でも披露しており、最高のスタートだ。
イタリア代表のFWがメジャートーナメント開幕から2試合連続で得点を記録するのは、2002年のワールドカップ・日韓大会に出場していたFWクリスティアン・ヴィエリ以来のことだ。

当時のヴィエリは重戦車FWとして圧巻のスタートを切り、イタリアのベスト16入りに貢献。当時は4試合で4得点を記録するなど、ヴィエリは代表の方でもエースと呼ぶにふさわしい活躍を見せていた選手だ。

イタリアは2006年のワールドカップ ・ドイツ大会を制しているが、当時はルカ・トーニ、アルベルト・ジラルディーノ、フィリッポ・インザーギ、ヴォンチェンツォ・ヤクインタなど、複数のストライカーが結果を出しており、特定のFWに依存していた印象はない。

今回のEURO2020は当時のワールドカップほどストライカーの層が厚いわけではなく、インモービレとトリノFWアンドレア・ベロッティが結果を出せるかが1つの焦点だった。ここまではインモービレがエースの役割を見事にこなしており、代表監督ロベルト・マンチーニもホッとしているのではないか。

インモービレはこのままエースとしてイタリアを頂点まで引っ張れるのか。代表での成績が乏しいと言われ続けてきたが、ついにそれを払拭する時だ。得点センスは申し分ないだけに、EURO2020を制してイタリアサッカー界の歴史に名を残す名ストライカーとしての地位を確立したいところだ。

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