2ゴール関与でチームの勝利に貢献 遅れてやってきたベルギーの主役

デ・ブライネの復帰はベルギーにとって大きなアドバンテージとなる photo/Getty Images

今大会でも魔法のパスが見れそうだ

優勝候補の一角として今回のEURO2020に参加したベルギー代表。しかし、大黒柱であるエデン・アザールはコンディション不良で合流し、ケビン・デ・ブライネは負傷の影響から初戦を欠場することに。それでも初戦であるロシア戦を制し、日本時間18日に迎えたデンマーク戦。

自陣のミスから失点を喫すると相手のプレスを剥がし切れず、攻撃を組み立てられない。頼みの綱であるロメル・ルカクにも激しいマークと完全に対策されていた。

そこで、後半からベンチ入りしていたデ・ブライネを投入。彼が入ることによって中盤で前を向いてボールを受けられるようになり、一気に形勢が傾く。

すると、後半54分にルカクが敵陣でボールを奪ってカウンターを仕掛ける。ボックス内まで進入し、デ・ブライネに預けると、フェイントで相手をかわして最後はトルガン・アザールが押し込み、同点弾をゲット。デ・ブライネの冷静さとそれを実現する技術と、二つの能力が噛み合ったゴールとなった。

このゴールで流れに乗ったベルギーは後半70分にルカクの前線での粘りから短いパスを繋いで、最後は再びデ・ブライネがミドルシュートを沈め逆転に成功した。

その後はデンマークの猛攻に遭うも、ティボー・クルトワがシャットアウトし、2連勝と決勝トーナメントへの進出を決めた。

苦労しながらも、逆転勝利を収めたベルギー。後半に投入したデ・ブライネが圧倒的な個の力で2ゴールに関与し、見事勝利に導いた。CLでの怪我から出場が危ぶまれていた今大会だが、予想より早く復帰し、このパフォーマンスにはさすがの一言だ。

あとはエデン・アザールのコンディションか。元に戻れば、決勝トーナメントでも大いに期待が出来そうだ。

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