スアレス&カバーニの“後継者”はいるか 古豪ウルグアイが挑む難題

MLSで活躍するディエゴ・ロッシ photo/Getty Images

期待すべき2人の若きアタッカー

2010年のワールドカップ・南アフリカ大会でベスト4に入り、古豪復活を印象付けたウルグアイ代表。

そこからは国際大会でも上位の常連チームとなったが、それを支えてきたのはDFディエゴ・ゴディン、FWルイス・スアレス、エディンソン・カバーニらベテラン選手だ。

これからの課題は、彼らの後継者探しにある。現在ウルグアイはコパ・アメリカに参戦しているが、上記の3人は今も主力メンバーとして召集を受けている。

スアレスは今季アトレティコ・マドリードをリーガ・エスパニョーラ制覇へ導いたが、もう34歳だ。代表で活躍できる期間には限りがある。カバーニも同じ34歳で、ゴディンは35歳だ。

ゴディンの後継者としては、アトレティコでプレイするDFホセ・マリア・ヒメネス、バルセロナでブレイクのきっかけを掴んだ22歳のロナウド・アラウホの2人が挙げられるが、それ以上に気になるのがスアレス、カバーニの後継者だ。

期待の大型FWヌニェス photo/Getty Images

難しすぎる後継者探し

中盤にはユヴェントスMFロドリゴ・ベンタンクール、レアル・マドリードMFフェデリコ・バルベルデら若い実力者が出てきているものの、FWはまだ層が薄い。

バレンシアに所属するFWマキシミリアーノ・ゴメス(24歳)は後継者候補だが、ゴメスだけでは不十分だ。

今後の成長に期待したいのは、ベンフィカで活躍する187cmの大型FWダルウィン・ヌニェス(21歳)と、アメリカのロサンゼルスFCでプレイするディエゴ・ロッシ(23歳)の2人。

ヌニェスは今季ベンフィカで44試合に出場し、14得点12アシストの成績を残している。アシスト能力も高く、サイズもあるのが魅力だ。今後のステップアップ次第ではウルグアイ代表の次世代エースになれるかもしれない。

もう1人のロッシは欧州での経験が不足しているが、英『The Telegraph』はエヴァートンとトッテナムが目をつけていると報じている。

MLSの方では87試合で40得点16アシストとまずまずの成績を残しており、ウルグアイ代表に召集された経験もある。欧州5大リーグでも結果を残すことができれば、A代表でもエース候補となるだろう。

スアレス、カバーニと同世代にワールドクラスのストライカーが揃ったのはウルグアイにとって奇跡のようなもので、2人の後継者探しは難しい。ヌニェスやロッシにとっても簡単なミッションではないが、世代交代を実現できるのか。ウルグアイが国際大会で好成績を残し続けるには、この難題を乗り越えるしかない。

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