ジャカの後釜には“ベルギーのブスケッツ”? アーセナルが確保すべき21歳

ジャカには今夏のローマ移籍が噂されている photo/Getty Images

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攻守両面で伸びしろ抜群の中盤戦士

現在、スイス代表MFグラニト・ジャカにASローマ移籍の可能性が浮上しているアーセナル。現地メディアによると、選手本人とローマの間ではすでに合意がなされているようで、今季公式戦45試合に出場した中盤戦士がロンドンを離れるときは刻一刻と近づいているようだ。

アーセナルはローマからのオファーを一度拒否したとも報じられているが、この調子なら条件次第でクラブ間合意がなされるのも時間の問題か。英『Daily Mail』も、「アーセナルがローマの提示を拒否したのは移籍金の問題であって、ジャカの売却自体を断ったわけではない」と伝えている。適切な額のオファーさえ提示されれば、ガナーズもジャカの売却には応じる可能性が高い。

しかし、ジャカもアーセナルの主力選手。放出となれば、彼らは新たな中盤の選手を補強しなければならないだろう。はたして、そんなガナーズはジャカの後釜としてどんな選手を獲得すべきなのか。現時点で有力とされるなかで、ひとりオススメしたいのはアンデルレヒトに所属するU-21ベルギー代表MFアルバート・サンビ・ロコンガ(21)だ。
今季は所属するアンデルレヒトで公式戦37試合に出場し、国内では“ベルギーのセルヒオ・ブスケッツ”との異名を取るロコンガ。その異名から想像できるように、彼の最大の特長は落ち着いたパス捌きにある。「状況に応じて適切な選手にパスを供給する姿は、とても21歳の選手のようには見えない」。現地メディア『VOETBAL Belgie』がこのように高評価を与えていることからも、ロコンガのスキルの高さは窺い知ることができるだろう。

また、ロコンガは守備の局面でもチームの助けになることができる。今でこそ中盤でのゲームメイクにスポットライトが当たっている同選手だが、デビュー当初にこなしていた主な役割は中盤のフィルター役。フィジカルを活かしたボールハントも、依然としてポテンシャルの高さを感じさせるものがある。

「まだ若いのに、彼が見せるクオリティには私も驚かされているよ。サンビは確実にデュエルに勝てるMFとなりつつある。攻撃面ばかりに注目が集まっているけれど、今季は守備でも相当な改善が見られたね。間違いなく進歩しているし、数年後にトップクラスと呼ばれていてもおかしくないと思う」(英『Daily Mail』より)

かつてマンチェスター・シティでプレイしたヴァンサン・コンパニ(現アンデルレヒト監督)も、成長著しいロコンガについてはこのように語っている。攻守両面に優れた未来のワールドクラス候補なだけに、アーセナルにとって悪い選択肢ではないはずだ。

移籍金も1500万ポンド程度と予想されるロコンガ。はたして、ガナーズが夏の移籍市場でこのMFを確保することはあるのか。加入となれば、彼は間違いなく長期的にチームの大きな助けとなるはずだ。

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