我慢さえできれば“フォーデン級”の大活躍も チェルシーの次代を担う逸材MF

将来的なチェルシーでの大ブレイクに期待がかかるギルモア photo/Getty Images

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強力ライバルの存在が壁となっているものの

現時点でこそ出場機会の獲得に苦労しているものの、この若者は必ず将来的に成功を掴めるはず。MFビリー・ギルモア(20)に関して、そのような思いを抱いているチェルシーのファンは多いだろう。

2020-21シーズンこそリーグ戦は5試合の出場にとどまったギルモアだが、その才能は確かだ。今季のチェルシーではエンゴロ・カンテやジョルジーニョ、マテオ・コバチッチが中盤で圧倒的な存在感を放っていただけに彼のチャンスは少なかったものの、彼はそのなかでも随所に期待感あるパフォーマンスを披露した。

まだ20歳の選手とは思えぬ落ち着きぶりとパスセンス。「憧れはイニエスタ」と語っているだけあって、そのボールテクニックの高さはどこかバルサ黄金期を支えたレジェンドに近いものがあると言っていい。自らドリブルで持ち上がることもでき、守備でも粘り強さは光る。前述した3人がライバルでなければ、ギルモアはとっくにチェルシーで中盤の絶対的存在となっていたかもしれない。
しかし、これも経験のうち。今でこそなかなか出場機会に恵まれていないギルモアだが、必ず報われるときは来るだろう。トーマス・トゥヘル監督も、この20歳MFについては「ビリーには何の問題もない。彼の出場機会が少ないのは、他の3人が良すぎるからだ」と3月に語っており、評価されていないわけではない。ひたむきに努力を続ければ、そのうちチャンスは巡ってくるはずだ。

「ギルモアは高い基準をキープし続けてほしいね。スコットランド代表で素晴らしいパフォーマンスを見せているし、チェルシーでもそれを継続してほしい。すでに能力は示しているし、彼の未来は明るいはずだ。今季はあまり出場機会に恵まれなかったけれど、次のレベルに到達するのには我慢が必要だ。ギルモアはトッププレイヤーになるために必要なものをすべて備えている。その瞬間は程なくして訪れるはずだよ。待つことさえできれば、彼は今季のフィル・フォーデンのようになれると思う。それが来季でない可能性もあるが、21歳になるまでに安定した出場機会を得られればOKだと思うね」(英『talkSPORT』より)

チェルシーOBのトニー・カスカリーノ氏も、ギルモアには少しの我慢が必要だとこのように語る。現時点でこそあまり出場機会に恵まれない若手MFだが、今はじっと爪を研ぎながら来たるべき瞬間を待つときか。ギルモアの大ブレイクを期待している人は多いはずだが、チェルシーでそれを見ることができるのはもう少し先となるかもしれない。

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