ロドリには重すぎたか スペイン代表の舵を取るアンカーの重要性

ブスケッツがピッチに立っている姿を早く見てみたい photo/Getty Images

ブスケッツは間に合うのか

EURO2020が開幕し、ここまで2戦連続で引き分けとイマイチ勝ち点を積み上げられていないスペイン代表。先日のポーランド戦でもアルバロ・モラタのゴールで先制点こそ奪ったが、そこから追い付かれてしまい結局は引き分けとなった。開催前から問題視されていた決定力不足も露呈してきており、どこかに変化を加えたい状況だ。

そこで一番の薬となるのが、アンカーであるセルヒオ・ブスケッツの起用か。一時は新型コロナウイルスの影響で代表から離脱していたブスケッツだが、スペインサッカー連盟によればコロナ陰性となり、チームに合流したようだ。前述したポーランド戦ではベンチ外ではあったが、日本時間24日に行われるスロバキア戦では出場する可能性が高い。

現状のロドリでは無難なプレイに終始しており、中盤で攻撃のリズムを作り出せる選手が不足しているのだ。他のインサイドハーフの二人であるコケやペドリに関しても、自チームで発揮しているパフォーマンスと比べると見劣りする場面も多く見られている。前述した決定力不足についても、中盤から的確なラストパスが出ていないことも影響しており、ブスケッツ起用でどこまで攻撃のリズムを取り戻せるか注目だ。

しかし、問題点としてはブスケッツのコンディション面だろう。新型コロナウイルスが陰性となったとはいえ、陽性時には必要なトレーニングは出来ていないだろう。また、所属クラブであるバルセロナではシーズンを通して試合に出場しており、疲労面でも心配だ。

スロバキア戦での起用は指揮官であるルイス・エンリケに一任されることになるが、グループリーグ敗退の最悪の事態を免れるためにもベテランの力を借りる必要がありそうだ。

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