イタリアの切り札となれる“爆速アタッカー” サイドの攻略は彼に任せろ

ウェールズ戦で印象的なパフォーマンスを披露したキエーザ photo/Getty Images

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ウェールズ戦では圧倒的な突破力を披露

現在開催されているEURO2020で、イタリア代表の勢いは止まらない。グループステージ2戦を連勝し、決勝トーナメント進出を決めた上で臨んだ日本時間20日深夜のウェールズ戦にも勝利した同代表。この試合ではこれまでの2試合でチャンスの少なかった選手たちを中心に戦うも、アッズーリは盤石の戦いぶりで1-0の白星を掴み取っている。

そんなイタリア代表のなかでも、際立ったパフォーマンスを披露したのがFWフェデリコ・キエーザだ。このウェールズ戦が今大会初先発となったが、そんなことを感じさせないプレイぶりを見せてくれた同選手。右サイドでのスピード感ある突破は、90分間を通して相手の脅威に。まさに“サイドを切り裂く”という表現がピッタリのパフォーマンスだったと言っていい。決勝点のキッカケとなったFKの獲得にも関与し、アッズーリが誇るスピードスターは大車輪の活躍でチームの勝利に貢献した。

そのキエーザがこの試合でどれだけイタリア代表にとって重要な存在だったかは、スタッツにも表れている。データサイト『WhoScored.com』によると、ウェールズ戦で同選手が記録したドリブル成功数(3回)は両軍で単独トップの数字。そのほかキーパス数(2本)やクロス数(4本)、シュート数(4本)でも印象的な数字を残しており、彼がいかにあらゆる場面でイタリアの前線に違いをもたらしていたかはこうした数字からも窺い知ることができる。
このウェールズ戦が今大会初先発となったものの、自身の持ち味を最大限に活かしてサイドを支配したキエーザ。そのスピードは唯一無二なだけに、彼は決勝トーナメントでもイタリア代表の切り札的な存在として大いに存在感を発揮してくれることだろう。サイドを切り裂くアッズーリの爆速アタッカーは、これからも止まらない。

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