マンU下部組織の最新作は“万能性”で勝負 プレイの幅を広げる18歳の逸材MF

マンU期待の若手MFであるメイブリ photo/Getty Images

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今季はU-23カテゴリで様々な役割を経験

これまで、その歴史のなかで数々のスター選手を生み出してきたマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー。同クラブの下部組織から輩出されるヤングスターは良質な選手ばかりで、それは近年FWマーカス・ラッシュフォードやMFスコット・マクトミネイ、FWメイソン・グリーウッドといった選手がトップチームで活躍していることからも見て取れるだろう。

そんな名門アカデミーから、またもマンUには新たな主力候補が台頭するのか。現在、各方面から来季ブレイクへの期待をかけられているのは、U-23カテゴリを中心に活動しているチュニジア代表MFハンニバル・メイブリ(18)だ。

中盤で柔らかなボールタッチを駆使しながら試合を動かす役割を得意としているメイブリ。2020-21シーズンのプレミアリーグ2では、20試合の出場で4ゴール8アシストを記録している。その攻撃性能の高さは、こうした数字からも窺い知ることができるだろう。
しかし、現在のトップチームで攻撃的な中盤のポジションを勝ち取るのは至難の業。なにしろ、同ポジションを任されているのはあのブルーノ・フェルナンデスだ。リーグトップクラスの攻撃性能を誇るテクニシャンとあって、メイブリがトップチームで出場機会を得るには相当な苦労を要することになるだろう。とはいえ、メイブリもそれは承知している。そんな厳しい状況のなかでもトップチームにおける出場機会を増やすため、同選手は今季新たな取り組みに着手していたようだ。

「(U-23チームの監督である)ニール・ウッドのおかげで、今季はさまざまなポジションでのプレイの仕方を学ぶことができたよ。彼があらゆる役割を任せてくれたことには感謝している。以前と比べて、今の僕はさらに起用法が幅広い選手となった。少し前までは中盤の位置とその周辺ででしかプレイできなかったけれど、今では左右のサイドや前線もこなせるようになった。監督としては使い勝手の良い選手になったんじゃないかな。これはトップチームで出場機会を得るのに、重要な要素だと思うよ」(英『Manchester Evening News』より)

どうやら、来季以降のトップチーム定着を狙うため、今季のメイブリは自身のプレイの幅を広げることに注力していたようだ。複数のポジションをこなせることは、プレイタイムの確保に間違いなく繋がってくるはず。なにも本職だけにこだわることなく、メイブリはとにかく早くトップレベルでの経験を積もうと必死だ。

ポジションにこだわることなく、貪欲に出場機会の確保を狙うメイブリ。そのハングリー精神があれば、彼がマンUの主力として定着する日もそう遠くはないか。マンU・アカデミーが送る最新作は、誰にも負けぬ万能性で勝負をかける。

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