マンUでの輝きはどこへ C・ロナウドの“脇役”で輝けないB・フェルナンデス

代表では持ち味発揮できていないフェルナンデス photo/Getty Images

タレントたちをどう活かすか

タレントが揃っているのはポジティブなことだが、大切なのはそのタレントたちを組織の中でどう活かすかだ。

死のグループとされるF組2試合を終えて1勝1敗のポルトガル代表には、どうしても解決したい問題がある。マンチェスター・ユナイテッド所属MFブルーノ・フェルナンデスの起用法だ。

前回王者ポルトガルもタレント軍団として話題で、マンUで圧巻のパフォーマンスを続けているフェルナンデスもその1人だ。ここまで代表監督フェルナンド・サントスはフェルナンデスをトップ下で起用しているが、マンUと同じような得点に直結するパフォーマンスを期待しているのだろう。

しかし、グループステージ2試合を終えた段階でのフェルナンデスはほとんど目立っていない。才能は申し分ないが、その特長を代表で活かせていない。

米『ESPN』が気にしているのは、主役から脇役への変更だ。

マンUでは今季プレミアリーグで18得点12アシストを記録するなど、フェルナンデスは攻撃の中心となっていた。しかしポルトガル代表では、主役はいつもクリスティアーノ・ロナウドだ。ロナウドを主役としつつ、フェルナンデスには脇役の立場からチームをサポートすることが求められる。

一部では、今季フランクフルトでリーグ戦28得点を記録したFWアンドレ・シウバをスタメン起用した方がいいのではとの意見もある。

シウバとロナウドの2トップとし、ロナウドには自由に動いてもらう[4-4-2]も1つのオプションにはなるだろう。しかし、そのシステムではフェルナンデスが得意とするトップ下の位置がなくなる。

監督のサントスもタレントたちをどう活かすか頭を悩ませているのだろうが、ここまでフェルナンデスは思うようにフィットしていない。右にベルナルド・シウバ、左にディオゴ・ジョタ、トップ下にフェルナンデス、最前線にロナウドの[4-2-3-1]がメインシステムとなっているが、このままフェルナンデスをスタメンに固定していくべきなのか。

マンUでの活躍を知っているだけにもどかしいが、グループ最終戦のフランス戦では何とか最適解を見つけたいところだ。

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