3試合でシュートがたった“22本” フィンランドと大差ないイングランドは大丈夫か

辛くもグループ首位通過を決めたイングランド photo/Getty Images

グループステージ通して攻撃は停滞

まるでカテナチオの国のような戦いぶりだ。

イングランド代表はEURO2020グループステージ最終戦でチェコ代表を1-0で撃破し、グループ首位で決勝トーナメント進出を決めた。

結果は見事だが、内容に対する不満はチェコ戦でも解消されなかった。グループステージを通して2得点無失点で首位通過とは、攻撃陣に多くのタレントを抱えるチームとしては物足りない。

さらに寂しいのは、イングランドはまだシュート数が二桁に達したゲームが1つもない。初戦のクロアチア戦は8本、続くスコットランド戦は9本、チェコ戦は5本まで減ってしまった。

合計するとイングランドのシュート数は22本。これはフィンランド代表ともほとんど差がない(19本)。

もちろんシュート数ですべてが決まるわけではなく、1-0でも勝っていれば問題ない。しかし、決勝トーナメントでは相手にリードを奪われるなど不足の事態が起こるかもしれない。その際、この攻撃内容でビハインドを跳ね除けられるかは疑問だ。

チェコ戦ではアーセナル所属MFブカヨ・サカが先発し、印象的なパフォーマンスを見せてくれた。その一方で、ドルトムント所属FWジェイドン・サンチョはまたもベンチスタートだった。グループステージで満足にテスト出来なかったのは気がかりで、タレント軍団を活かせていないと指摘されても仕方がないだろう。

本当の勝負は決勝トーナメントからだが、イングランドの実力は本物なのか。首位通過ながら、イングランドの戦いぶりには疑問が残っている。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ