世界TOP5に入るGKだったが……  “スペイン2番手”に落ちた男の復活はあるか

EL決勝で涙を呑んだデ・ヘア photo/Getty Images

評価が変わり始めた3年前

マンチェスター・ユナイテッドGKダビド・デ・ヘアは今もワールドクラスのGKなのだろうか。以前は世界TOP5には入るGKと考えられていたが、ここ3年ほどで評価は大きく変わってしまった。

デ・ヘアはEURO2020を戦うスペイン代表メンバーにも選ばれているが、代表監督ルイス・エンリケは1番手にアスレティック・ビルバオ所属のウナイ・シモンを据えている。

ここまではシモンが先発で固定されており、ワールドクラスのGKと長く評価されてきたデ・ヘアは2番手に甘んじている状況だ。

評価に傷がつき始めたのは2018年夏のことで、その年ロシアで開催されたワールドカップでデ・ヘアは何度かミスを犯してしまった。

グループステージ初戦のポルトガル代表戦でFWクリスティアーノ・ロナウドの放った正面へのシュートを後逸してしまうなど、デ・ヘアらしからぬひと夏だったと言える。

そこからマンUでも評価が上がらなくなり、若いディーン・ヘンダーソンとの世代交代論も加速。

今季はヨーロッパリーグ決勝でビジャレアルと対戦してPK戦までもつれたが、そこでデ・ヘアは11人連続で決められるなど結果を残せず。このPK戦も批判の対象となってしまった。

GKは30代後半になってもトップフォームを維持する選手も多く、30歳のデ・ヘアもまだまだ衰える年齢ではない。クラブで評価を取り戻し、スペイン代表でも守護神奪取を狙えるはずだが、3年前のワールドカップで落ちた評価は戻るのか。現時点では世界TOP5に入れないだろう。

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