日本GKの未来は明るいが…… 海外進出を難しくする言語問題

川島に次ぐ絶対的な守護神が欲しい photo/Getty Images

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5大リーグで活躍する姿が早く見たい

7月から開催が予定されている東京オリンピック。日本代表のメンバーも発表され、実力者が多数、選出されており非常に楽しみな大会である。その中でも最終メンバーはバックアップメンバーを含む22名と少なく、数多くの実力者が落選している。

特にGKのメンバー争いは凄まじく、メンバー選考を兼ねた親善試合にはサンフレッチェ広島の大迫敬介、湘南ベルマーレの谷晃生、鹿島アントラーズの沖悠哉、浦和レッズの鈴木彩艶の4名が選ばれていた。最終的には大迫と谷が選ばれたが、他の2名も素晴らしい選手であり、今後に期待したい。また、今回は招集されていないがポルトガルのベンフィカには小久保玲央ブライアンが所属しており、非常に人材が豊富である。

そんな将来が楽しみな若手GKとは裏腹にフル代表のメンバーはいまいちパッとしない印象だ。38歳となった今でもフランスで現役を続けている川島永嗣は別格だが、彼に続く存在が欲しい。シュミット・ダニエルはベルギーでスタメンを張っているが、5大リーグではなく、期待されていた中村航輔も出場機会を得られていない。現在開催中のEURO2020でもわかる通り、GKに実力者がいれば格上相手にも良い勝負ができるとハンガリーが証明している。

しかし、日本人GKが海外で思うように出番を得られないのはやはり言語の問題も影響しているのか。長くドイツで活躍した内田篤人はDAZNの『Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME』にて『本当はサッカーさえできていれば、言葉は覚えなくていいと思っている』と発言している。

だが、GKというポジションに限っては事情が違うだろう。GKは後方からコーチングを行い、チームをサポートしなければならない。特にDFやMFといった声が届く選手からすれば後方からの声は非常に助かるはずだ。コーチングを細かく行うには上級レベルの言語能力を身に着ける必要があり、これもまた日本人GKの海外進出を難しくしている要因かも知れない。前述の川島は7カ国語を操るほど語学堪能で、これが海外での成功に繋がっているのは間違いない。彼はアスリートの語学習得を支援する「グローバルアスリートプロジェクト」にも参画し、後続の成長も促している。

才能のある若手GKが目立つようになった日本。彼らが海外へ飛び出し活躍するには、“勉強”が必須となっている。

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