サネはワールドクラスのウイングなのか 2年で伸び悩んだFWはもう25歳

EURO2020メンバーにも入っているサネ photo/Getty Images

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代表でのポジションも怪しい

ハンガリー戦の90分間をどう評価すべきだろうか。

EURO2020グループステージ最終戦でハンガリーと対戦したドイツ代表は、バイエルン所属FWレロイ・サネを先発で起用した。トーマス・ミュラーがコンディションに問題を抱えていたこともあっての起用だろうが、サネへの評価は分かれる。

ポテンシャルは間違いないと言われてきたが、ここ2年間のサネはドイツのサッカーファンを納得させられるほどのパフォーマンスを見せられているだろうか。2018-19シーズンにはマンチェスター・シティの一員としてプレミアリーグで10得点12アシストの成績を残したが、次のシーズンは怪我で離脱。
バイエルンへ移籍して迎えた2020-21シーズンは後半戦からペースを上げてリーグ戦6得点10アシストの数字を残したが、才能をフルに活かせていたとは言い難い。守備への貢献度を問題視されることもあり、マンC時代に比べると不満の残るシーズンだったか。

それでもサネは先日のハンガリー戦でフル出場しており、代表監督ヨアヒム・レーヴの期待は大きいのだろう。しかしハンガリー戦でも目立ったインパクトは残せず、EUROの大舞台で先発を任せるのは難しいかもしれない。

カイ・ハフェルツ、さらに18歳のジャマール・ムシアラまで登場するなど、サネの後輩には優秀な選手が出てきている。代表では2020年以降12試合に出場して2得点2アシストとやや寂しい。25歳と中堅世代に入っているだけにそろそろワールドクラスのアタッカーとして評価を確立していきたいところだが、この2シーズンは足踏み状態となってしまっている。

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