W杯で一番活躍した日本人・本田圭佑の“後継者”はいるのか 圧倒的だった勝負強さ

W杯3大会連続得点を記録した本田 photo/Getty Images

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来年のカタール大会は本田抜きで臨むことになるはず

2022年のワールドカップ・カタール大会まであと1年。日本はDF冨安健洋、MF久保建英、堂安律など楽しみな若手も出てきており、カタール大会では悲願のベスト8入りを果たしたい。

しかし、不安なポイントもある。おそらく次のカタール大会では、本田圭佑がいないであろうということだ。

本田は何かと批判を浴びることも多く、決して天才肌の選手ではない。それでも大舞台に強く、特にワールドカップでは2010年の南アフリカ大会から3大会続けてネットを揺らしている。今の代表に本田ほどの勝負強さを持ち合わせている選手は見当たらず、4大会ぶりに本田抜きで戦うワールドカップで誰が攻撃陣を引っ張っていくのか。
今月の13日にはFIFA公式がワールドカップでの本田の活躍を動画で紹介していたが、やはりワールドカップで最も活躍した日本人選手といえば本田だ。このイメージは世界全体で共有されているものだろう。

この映像は本田が35歳の誕生日を迎えた記念に作られたもので、ワールドカップにおける本田は特別な存在だった。

久保、堂安、南野拓実、鎌田大地ら現日本代表の攻撃陣の多くはワールドカップの環境を知らない。2018年のロシア大会の空気を知る攻撃陣は大迫勇也と原口元気くらいのもので、他の若い選手がワールドカップという大舞台で本来のパフォーマンスが発揮できるかは未知数だ。

長谷部誠は代表を去り、このままでは香川真司と岡崎慎司もカタール大会での代表入りは難しいだろう。ロシア大会で2得点と爆発したMF乾貴士も森保ジャパンでは構想に入っていない。武藤嘉紀、宇佐美貴史といったアタッカーも厳しく、カタール大会は攻撃陣の大半を入れ替えて臨むことになる。ここは一種の不安材料だ。

ベスト16の壁は破れていないものの、本田がいた日本代表は2度も国外でのワールドカップでグループステージを突破した。これは簡単なことではなく、カタール大会でも本田のように強いメンタリティでチームを引っ張る存在が必要だ。

今後ワールドカップで本田を超えるインパクトを残す日本人選手が出てくるのか。そうした存在抜きにベスト8以上を狙うのは難しいだろう。

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