イングランドに揃う“4人”の超絶テクニシャン 前線残り一枠を争う豪華バトル

EUROで評価を高めるグリーリッシュ photo/Getty Images

ベスト16ではグリーリッシュが見事な活躍

イングランド代表の前線はどの構成にすべきなのか。ベスト8まで進んだが、今も代表監督ガレス・サウスゲイトには悩みがあるのではないか。

ベスト16のドイツ戦ではハリー・ケイン、ラヒーム・スターリング、ブカヨ・サカの3人が先発したが、試合が動いたのはMFジャック・グリーリッシュを投入してからのことだった。

グリーリッシュはここまでスーパーサブ的扱いとなっており、EURO2020にて先発したゲームはグループステージ最終戦のチェコ戦のみ。ここまでプレイタイムは116分間に留まる。

しかし、その攻撃センスは特別だ。ドイツ戦でもグリーリッシュは2得点に絡んでおり、左ウイングバックを務めたルーク・ショウとのコンビネーションも効いている。

僅か115分のプレイタイムながら、グリーリッシュはここまで2アシストを記録。イングランド代表サポーターの中には次こそグリーリッシュの先発を望んでいる者も多いだろう。

フォーデンも特別な才能の持ち主 photo/Getty Images

サウスゲイトはこの難問にどう応える

しかし悩ましいのは、他にもテクニシャンがいることだ。グループステージではフィル・フォーデン、スターリング、ケインの組み合わせもあったが、仮に[3-4-3]を継続する場合はメイソン・マウントもウイングの候補になり得る。そしてもちろん、ベンチに控えているジェイドン・サンチョも実力者だ。グリーリッシュ、サンチョ、マウント、フォーデンは近年のイングランド代表に不足していた創造性を持つプレイヤーだ。これだけのテクニシャンが同時期に揃うのも珍しい。

今のところケインとスターリングを外す案は存在しないはずで、攻撃の枠は残り1つ。グリーリッシュが一歩抜け出したようにも思えるが、サウスゲイトの中でベストメンバーは固まっただろうか。

監督の好みはあるものの、ドルトムントでアシストを量産してきたサンチョでさえスタメンに入れないほどイングランドの攻撃陣は豪華な顔ぶれとなっている。

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