ベルギー黄金世代は“無冠”で終わるのか 万全だったEURO2016の後悔

ベルギーは優勝候補と言われてきたが…… photo/Getty Images

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次回のEUROでフルメンバーは揃わない

ベルギー代表黄金世代はこのまま終わってしまうのだろうか。

エデン・アザール、ケビン・デ・ブライネ、ロメル・ルカク、アクセル・ヴィツェルらの世代が本格的に始動したのは2014年のワールドカップ・ブラジル大会からで、いきなりべスト8へ進出。

さらに完成度を高めて迎えたEURO2016では優勝の期待もあったが、格下のウェールズ代表に敗れてまさかのベスト8敗退。2018年のワールドカップ・ロシア大会では3位に入ったものの、今回のEURO2020でも頂点には届かなかった。
しかも今大会はアザールのコンディションが上がらず、デ・ブライネも怪我があった。万全の状態で戦えなかったことには後悔があるはずで、どこか消化不良のまま大会を去ることになってしまった。

万全のアザールが見たかった photo/Getty Images

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来年のW杯はどうなる

来年にはワールドカップ・カタール大会が控えているものの、最終ラインのトビー・アルデルヴァイレルト(32歳)、ヤン・ヴェルトンゲン(34歳)、トーマス・ヴェルマーレン(35歳)の状態がどうなっているかは分からない。また、レアル・マドリードに移籍してから怪我が相次いでいるアザールも本来の調子に戻るか微妙なところだ。

すでにDFヴァンサン・コンパニはキャリアを終え、長身MFマルアン・フェライニも代表にいない。黄金世代が終わりへ向かっているのは確実で、次のEUROを迎えるころには代表の顔ぶれが大きく変わっていることだろう。

優勝を期待されながら、EUROで2大会続けてベスト8止まりだったのは寂しい。ベルギーがメジャートーナメント制覇を達成するにはこの世代が最大のチャンスだったはずだが、ワールドカップとEUROの壁は厚かったか。

あくまで結果論だが、EUROは前回の2016年大会が大きなチャンスだった。ベスト8でウェールズを破っていれば、準決勝の相手はポルトガルだった。ポルトガルは優勝を果たしたものの、決して盤石だったわけではない。DFコンパニは欠場していたが、上手くいけばベルギーが決勝へ進めていた可能性もある。もっとも決勝はホームアドバンテージのあったフランス代表だったため優勝は逃したかもしれないが、クジ運的にはやはりウェールズに敗れた前回大会の後悔は大きい。

次回のEUROではベルギーを優勝候補に挙げる人は減っているかもしれないが、来年のワールドカップはまだチャンスがあるはず。最後に黄金世代が意地で頂点へ駆け上がるのか。次がラストチャンスだ。

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