ボアテング&アラバのコンビを超えられるか バイエルンの“新CBペア”にかかる期待

来季はバイエルン守備陣の軸となることが期待されるズーレ photo/Getty Images

ポテンシャルは十分に高い2人

2021-22シーズン、新たにユリアン・ナーゲルスマン監督が指揮するバイエルン・ミュンヘンにて、ひとつ注目したいのがセンターバックだ。今夏、2020-21シーズンにレギュラーコンビを組んだジェローム・ボアテングとダビド・アラバが両名ともに退団した同ポジション。まったく新しい組み合わせを余儀なくされることとなるが、欧州屈指の若手指揮官はCBを誰に任せてくるのか。

現時点で最有力の候補となっているのは、ニクラス・ズーレとダヨ・ウパメカノのコンビだ。ボアテングとアラバのセットには抜群の安定感があったものの、この2人なら前任者と比べてもそこまで見劣りすることはないか。2020-21シーズンに控えという立場でありながらも、得たチャンスのなかでは及第点のパフォーマンスを披露していたズーレ。そして、その相方となるのは現時点における欧州若手No.1センターバックとも名高いウパメカノ。連携面では未知数だが、両者ともにポテンシャルの高い選手であることは間違いない。

そんな2人だけに、コンビネーションの部分さえ上手くいけば、場合によっては前任コンビよりも屈強なディフェンスラインを形成することとなるかもしれない。そんなバイエルンの新世代CBコンビには、クラブOBのパトリック・アンデション氏も次のように期待をかける。

「ズーレとウパメカノのCBコンビには、私も大いに期待しているよ。早く彼らが最終ラインでプレイする姿を見てみたいね。特に私はズーレのことを評価しているんだ。怪我をした後は少し難しい時間を過ごすこともあったが、その前までの彼は非常に安定したパフォーマンスを披露していた。サイズがあるのに、スピードも申し分ない。以前のレベルを取り戻すことができるのなら、ズーレは本当に頼り甲斐のある選手になると思うよ」(ブンデスリーガ公式サイトより)

来季は復活を期す25歳の次世代ディフェンスリーダーと、欧州最強クラスのDFになると期待される若手がタッグを組むバイエルンのCB。はたして、ズーレとウパメカノの2人は周囲の期待にどこまで応えることができるのだろうか。バイエルンで結成される新たなCBコンビの躍動には、大きな期待をかけたいところだ。

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