コンテが夢の指揮官? デパイ、ファン・ダイクらオレンジ軍団を高みへ導くのは誰だ

オランダ代表の戦力は整っている photo/Getty Images

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長らくオランダ人監督に任せてきたが……

EURO2020での完全復活が期待されながら、ベスト16でチェコ代表に0-2で敗れてしまったオランダ代表。すでに代表監督フランク・デ・ブールは辞任を発表しており、来年のワールドカップ・カタール大会へ向けて新たな指揮官の下でチームを再構築していくことになる。

一部ではルイ・ファン・ハール再登板なんて声も出ているが、オランダ復活のミッションを誰に託すべきなのか。

オランダも自国の指揮官にこだわり続けてきた国で、最後に外国人監督に任せたのは1977年より1年間指揮したオーストリア人監督の故エルンスト・ハッペル氏まで遡る。ハッペル氏の場合はフェイエノールトでエールディヴィジを制した経験があり、オランダサッカーを理解していたのが大きいのだろう。1978年のワールドカップでチームを準優勝へ導いている。
それ以降はオランダ人監督がチームを指揮してきたのだが、その流れを継続すべきなのだろうか。現状ではレヴァークーゼンで結果を残してきたピーター・ボスもオランダ人監督だが、ボスは今年5月にフランスの名門・リヨンの指揮官に就任したばかり。

アヤックスで印象的なフットボールを見せるエリック・テン・ハフも興味深いオランダ人監督だが、こちらはアヤックスとの契約が2023年夏まで残っている。

コンテが指揮する姿も見てみたいが…… photo/Getty Images

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来年のW杯でさらなる高みを目指したい

他にはPSVの指揮官としてエールディヴィジを2度制したフィリップ・コクー、さらにはフェイエノールト、中国の広州富力で指導者を経験した46歳の青年指揮官ジョバンニ・ファン・ブロンクホルストも候補か。いずれも現役時代にはオランダ代表で長くプレイしてきた名選手だ。

しかし、フランク・デ・ブールと同様に指揮官としての実績が乏しい。デ・ブールもアヤックスでは結果を残していたが、国外では成功を収めていない。やはり欧州5大リーグで結果を残してきた人物が最良の選択となるはずで、若すぎるオランダ人指揮官に任せるのは不安が大きい。

そんな中、英『Squawka』が提案した意外な人物がアントニオ・コンテだ。今のオランダが3バックを採用できるチームということもあり、チェルシーやインテルでも3バックを使いこなしてきたコンテを夢の候補者に挙げている。

自国の監督で理想的な人物が見つからないならば、約32年ぶりに外国人監督に任せてみるのも手だろう。DFフィルジル・ファン・ダイクやマタイス・デ・リフト、FWメンフィス・デパイにMFフレンキー・デ・ヨングなど興味深いタレントは揃っており、選手層的にはワールドカップでも上位を目指せるはず。あとは選手たちをコントロールする監督次第だが、人材を活かせるベストな指揮官は誰だ。

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