若きスペインを支えた32歳 世代交代を進める代表とバルサで絶対的存在となるアンカー

スペイン代表を支えたブスケッツ photo/Getty Images

今大会は4試合に出場したブスケッツ

スペイン代表はUEFA EURO2020でイタリア代表と対戦。120分を終えて1-1で試合は終了し、PK戦の末に敗れた。今季はバルセロナとスペイン代表で欠かせないプレイヤーとして稼働し続けたブスケッツ。彼の存在がチームに安定感を与えていた。

ブスケッツはこの試合で[4-1-2-3]のアンカーでスタメン出場。若い選手が数多く名を連ねるメンバーの中で、中盤を支えた32歳の存在は大きかった。攻撃的なスタイルを志向するイタリアに対しても、身体の強さやカバーリング能力を活かして強力な攻撃陣を封じた。

そんなブスケッツだが、若い選手たちを支える役割は、バルセロナでも同様だった。世代交代を図るクラブ事情の中で、アンカーとして中盤を制圧する彼の姿はバルセロナとスペイン代表で重なって見えた光景だった。ボールを支配しながら好機を伺いつつ、ピンチになれば安定感抜群のプレイで相手の攻撃の芽を積むMFは、代表とバルサで欠かせない存在となっている。

今大会は新型コロナウイルスの陽性反応が出た状態で開幕。その影響もあり、スウェーデン代表戦とポーランド代表戦では出場できずチームは勝利を逃した。スペインでも順調に世代交代を進めているが、ブスケッツだけは替えがきかないプレイヤーだ。2022年のワールドカップもスペインを支える中盤には彼が立っていることだろう。

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