1試合平均“1.24点”の怪物FWを引き抜く巧さ ダカはプレミアで旋風巻き起こせる

ザルツブルクで得点を量産してきたダカ photo/Getty Images

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相変わらず巧みなレスター補強術

今やプレミアリーグでも上位争いの常連クラブとなったレスター・シティ。その強さの秘訣は、毎年ヒットさせている補強にある。

今夏も確実にチームを強化しており、中でもオーストリアのザルツブルクから引き抜いたザンビア代表FWパトソン・ダカは非常に楽しみな選手だ。

ザルツブルクといえば現在ドルトムントで暴れるFWアーリング・ハーランドの所属していたクラブだが、ダカもハーランドに負けず劣らずのペースで得点を量産してきた選手だ。
2020-21シーズンはリーグ戦先発21試合で27得点を記録しており、1試合平均1.24点と驚異的な数字を残している。初の欧州5大リーグ挑戦だが、ダカもハーランドのように1年目から大ブレイクする可能性がある。

レスターでは長く快速FWジェイミー・バーディがチームを引っ張ってきたが、鉄人バーディも34歳だ。2020-21シーズンもリーグ戦34試合に出場するなどフル稼働だったが、奪った得点数15点は2016-17シーズン以来の少なさだった。

15得点も十分に凄い数字だが、バーディにも衰える時が来る。その後継者としてダカがヒットすれば言うことなしだ。ダカもバーディ同様に爆発的なスピードを備えており、やはりレスターは補強が上手い。

ザルツブルクでは高い位置からのプレスも徹底されているため、レスター指揮官ブレンダン・ロジャースが求める前からの守備にも対応出来るだろう。攻守両面でダカにかかる期待は大きい。

ザルツブルクで2トップの戦いを経験しているのも大きく、ケレチ・イヘアナチョら他のFWとのコンビネーションにも期待が持てる。

ダカは現段階でビッグクラブへ行けるレベルの選手だが、それを引き抜いたレスターの動きは見事と言えよう。新シーズンこそプレミアのトップ4へ。野心あるレスターの挑戦が楽しみだ。

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