プリメイラ、リーガ、プレミア、セリエAを制した男 コパにも王手かけた“いぶし銀”なDF

ブラジル代表の右サイドバック務めるダニーロ photo/Getty Images

職人気質なサイドバック

決してチームの主役というわけではないのだが、ここまでタイトルを量産してきたいぶし銀なプレイヤーがいる。

ユヴェントスでプレイするブラジル代表DFダニーロだ。

ブラジルの右サイドバックといえばマイコン、ダニエウ・アウベスなど、2010年代も極めて豪華だった。2人に比べるとダニーロは攻撃力も地味だが、これまでビッグクラブでも重宝されてきた。

ポルトガルのFCポルトではリーグタイトルを獲得し、その後移籍したレアル・マドリードではリーグタイトルに加えてチャンピオンズリーグ連覇も経験。その後はマンチェスター・シティでプレミアリーグ連覇、現在所属するユヴェントスでもセリエAを制している。

ポルトガル、スペイン、イングランド、イタリアと欧州で4つも異なるリーグタイトルを獲得しているのは見事で、ダニーロにはタイトルを呼び込む力がある。

ブラジル代表の方では2011年にU-20ワールドカップを制しており、そして今はコパ・アメリカ制覇に王手をかけている。

ブラジルは2019年にもコパ・アメリカを制しているが、ダニーロはこの時メンバーに入っていない。今回がダニーロにとっては初のチャンスなのだ。ここまでも右サイドバックの主力としてチームに貢献しており、ダニーロも貴重な戦力の1人だ。

攻撃面は地味かもしれないが、ダニーロは伊『Gazzetta dello Sport』にて守備力がユヴェントスで鍛えられたと手応えを口にしている。攻撃ばかりがサイドバックの仕事ではなく、やはり1番の仕事は守備だ。

「イタリアは守備の学校だよ。守備の面でジョルジョやレオとともにスペースの埋め方や前へ出るタイミングを学んできた。セリエAのおかげで大いに進歩したし、より完璧になれた」

ユヴェントスではイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニやレオナルド・ボヌッチから学ぶことが出来るため、それが大きな財産になっているのだろう。優勝請負人とも言えるダニーロはコパ・アメリカをも制してしまうのか。話題に上がる機会は多くないが、成功に包まれたキャリアだ。

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