日本代表FWの加入は近いか 三笘が移籍するブライトンはどんなクラブ?

ブライトンのホームスタジアムであるアメックス・スタジアム photo/Getty Images

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実力のあるチームだ

先日、話題となった川崎フロンターレ所属のFW三笘薫のプレミア行き。国内だけでなく、海外メディアも彼のブライトン行きを報じており、現実味を帯びてきた。報道によればまずはベルギーのクラブにレンタルで加わることになり、所属元であるブライトンで活躍する三笘の姿を見られるのは先になりそうだが、今後の成績次第では23-24シーズンでのプレミア入りも可能性がある。そこで今回は所属元となるかも知れないブライトンについて触れたい。

正式名称はブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンとなっているシーガルズは1901年創設。16-17シーズンにプレミアリーグに昇格するまでは、2部相当であるチャンピオンシップや3部相当のフットボールリーグ1で戦っており、ここ数年で力を付けたクラブだ。しかし、プレミアでは良い成績は残せず、毎年降格争いに巻き込まれている。それでも昨季は41ポイントを獲得しており、降格圏の18位であるフラムは28ポイント。降格の可能性はほぼなかったわけだ。

そんなブライトンの指揮官であるグレアム・ポッターは、ボール保持時に5レーン理論と言われるピッチを5分割し、そこに選手を配置することでビルドアップをスムーズに行う戦術を基本としており、昨季はマンチェスター・シティやチェルシーといった上位勢にも迫力のある攻撃を見せていた。しかし、決定機をことごとく外しており、その決定力不足が昨季16位フィニッシュとなった一つの要因と言える。それでも、前述したフィニッシュの改善を行うことが出来れば、リーズ、アストン・ヴィラ、ウルブズといったプレミアでも力のある中堅チームの仲間入りができるクラブであると考えられる。

シーガルズは主に3バックを採用しており、基本的には[3-4-3]と[3-4-1-2]を使用しているイメージだ。三笘が使われるとすれば、2トップの一角か3トップの左ウイングだろう。ライバルとなるのはポジションの近いレアンドロ・トロサールか。三笘のように左サイドに流れてボールを貰うことが多く、プレイエリアが被るため、彼とポジションを争うことになりそうだ。

このように実力は確かだが、成績が伴っていない印象のブライトン。毎シーズン降格圏ギリギリの戦いをしているため、三笘が戻るころには2部なんて声も聞こえてくるが、目指している戦術を考慮すれば問題ないといえるか。

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