“デンマークの壁”はW杯でも通用する 仏W杯のベスト8超える最強世代へ

EURO2020でベスト4まで進んだデンマーク photo/Getty Images

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EUROで実力を証明

準決勝では疑惑の判定がありながらイングランド代表に敗れてしまったが、EURO2020でのデンマーク代表のパフォーマンスは見事だった。

デンマークはイングランド戦にて33回もタックルを仕掛けており、これは今大会最多の数字だ。120分の戦いだったとはいえ、デンマークの選手たちの体を張った守備が数字に表れていると言えよう(数字は『Whoscored.com』より)。

ヤニク・ヴェステルゴー、アンドレアス・クリステンセン、そしてリーダーのシモン・ケアーで構成される3バックはパワー、高さ、統率力に優れており、まさにデンマークの壁だった。
ヨアキム・アンデルセンが控えているところも強みで、デンマークは世界の強豪とも戦える優秀なセンターバックを4枚も抱えていたことになる。

さらに中盤でハードワークしてくれるピエール・エミール・ホイビュルク、トーマス・デラネイの存在も効いていた。2人とも体を張ることができ、相手チームにとっては厄介なボランチコンビだ。

彼らの守備が世界のトップにも通用することは今大会で証明されることになり、今のデンマークならば来年のワールドカップ・カタール大会でも決勝トーナメント行きを目指すことが出来るのではないか。

ワールドカップにおける最高成績は1998年フランス大会のベスト8となっており、それ以降は思うように結果が出てこなかった。

しかし、今は攻守両面にタレントが揃っている。攻撃の方でもMFミッケル・ダムスゴーのようなフレッシュな戦力が躍動することになり、今後が楽しみだ。

すでに3バックを軸としたチームの形が出来上がっているだけに、ワールドカップ・カタール大会へ向けてこの路線を継続したいところだ。

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