そのドリブル技術はフランスでどこまで伸びる モナコ行き近づくドイツの新鋭FW

2020-21シーズンはケルンで印象的なパフォーマンスを披露したジェイコブス photo/Getty Images

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リーグ・アンでブレイクなるか

毎年のように若き才能が頭角を現しているリーグ・アンに、またも次世代のフットボールシーンを盛り上げるかもしれない逸材が上陸を果たすのか。今では世界的な知名度を誇るストライカーとなったフランス代表FWキリアン・ムバッペを発掘したASモナコが、新たな才能の原石に目をつけたようだ。

その選手とは、ケルンに所属するU-21ドイツ代表FWイスマイル・ジェイコブス(21)だ。独『Spox』によると、モナコは今夏移籍市場で同選手の獲得を狙っており、その資金として800万ユーロ(約10億円)ほどを用意しているという。交渉は順調なようで、移籍成立までは細かな契約条項の調整を残すのみとなっているようだ。

ジェイコブスは左ウイングを主戦場とする選手で、2020-21シーズンのブンデスリーガでは23試合に出場。怪我で戦線を離脱することもあったが、チームの主力としてケルンの1部残留に貢献した。最大の武器は細かいタッチを駆使したリズミカルなドリブルで、一度スピードに乗った彼を止めるのは対峙するDFにとって至難の業と言える。トップスピード到達までの部分に少し課題は見えるものの、素質はピカイチだろう。
近頃のリーグ・アンではベルギー代表FWジェレミー・ドク(スタッド・レンヌ、19歳)やリュドヴィク・ブラス(ナント、23歳)、ローマン・フェーブル(スタッド・ブレスト、22歳)といった次世代のドリブラーが多数頭角を現している。データサイト『FBref』によると、同リーグでドリブル突破を成功させた選手がそのまま奪ったゴールの1試合平均は、欧州5大リーグで最も高い「0.17」。こうした指標を見ても、リーグ・アンはドリブル技術がモノを言うリーグであることは見て取れる。そんな環境で、ドイツ期待のドリブラーがどこまで成長できるかは楽しみだ。

今年開催されたU-21欧州選手権では、ドイツ代表の一員としてチームの優勝に貢献したジェイコブス。まだそこまで知名度の高い選手ではないものの、モナコ行きが決まった際にはどれほどのパフォーマンスを披露してくれるだろうか。まだ荒削りな面はあるものの、才能を存分に活かせるリーグでの飛躍が期待されるドイツの次世代ドリブラー。今から注目しておいて損はないはずだ。

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