ホンジュラス戦は勝利も圧倒とはならず 今後解決したい守備での問題点

仮想メキシコと言われているホンジュラスに勝利した日本代表 photo/Getty Images

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後手に回った際の解決策が欲しい

22日が初戦となる東京オリンピック。今回のメンバーであればメダル獲得も現実的と言われており、非常に期待値が高い。そんなU-24日本代表は初戦となる南アフリカ戦までにホンジュラス、スペインの2ヵ国と強化試合を行うことになっている。

その中で行われた12日のホンジュラス戦。ACL組の数名が欠場となったが、3-1と勝利を収めた。この試合はグループステージで戦うメキシコを想定して行われており、そういった点からも見ても良い試合であったと言える。

特に切り替え部分での守備の反応の良さや相手を押し込んだ際の守備陣の出足の早いプレスは目を見張るものがあり、前半は終始、圧倒して戦うことが出来ていた。2点目の場面は後方でのルーズボールを回収した冨安健洋がそのまま前線に上がり、好機を演出している。サイドバックも務める冨安だからこそできたプレイではあるが、あのように後方から人数を増やす、攻撃に厚みを作るプレイはさすがの一言だ。

しかし、問題は後半からだ。ホンジュラスは5人のフレッシュな選手を投入し、ゲームの主導権を奪いに来ていた。日本は前半からハードワークしていたため、体力面で相手に劣っており、中盤での主導権を奪われて失点している。前からプレッシャーを掛ける守備が機能しなくなり、そのまま曖昧な時間が流れてしまった。そこは交代でフレッシュな選手を投入するか、自陣にブロックを敷く守備に変更するなど、流れを断ち切るしかない。

前半に見せた前から潰す守備は機能していたため、スタミナ的にも苦しくなる後半の守備は別のプランを考えておいたほうが良さそうだ。

次の強化試合は17日にU-24スペイン代表と対戦する。

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