一気にスターダムを駆け上がる? パトリシオの後釜はオリンピアコスの守護神か

イングランド行きが近いとされているジョゼ・サー photo/Getty images

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パトリシオの穴を埋めることができるか

長くクラブを率いたヌーノ・エスピリト・サントをトッテナムに引き抜かれるも、新監督に元ベンフィカのブルーノ・ラージを加えたウルブズ。更に前線の大黒柱であるラウール・ヒメネスが大けがから復帰し、今夏のプレシーズンマッチに参加するという。このようにポジティブなニュースが多いポルトガル軍団だが、守護神がチームを去ることになるようだ。

14日、セリエAのローマがポルトガル代表のGKルイ・パトリシオを完全移籍で獲得したと発表している。移籍金は約15億円と言われており、新指揮官にジョゼ・モウリーニョを加えたローマとしてはよい買い物だといえる。

しかし、ウルブズとしては厳しい放出だ。33歳とベテランになったパトリシオだが、ここ数年のパフォーマンスは安定しており、昨季の主力の離脱時も彼の後方からの安定感は不安定だった守備陣を助けていた。早く後釜を探す必要があるが、ジャーナリストであるファブリシオ・ロマーノ氏によればウルブズはオリンピアコスのGKジョゼ・サーの獲得に手を挙げているようだ。

サーは193cmの大きな体格を持つGKでポルトガル出身の28歳だ。母国では前田大然が所属していたマリティモやポルトガルの名門ポルトで活躍していた。また、ウルブズにはポルトガル人が多く在籍しており、ポルトガル人であるサーであれば、クラブになじむのもそう時間がかからないだろう。

そんなサーは現在、オリンピアコスで守護神を務めており、昨季は本大会でリーグ優勝を成し遂げたが、その際は1敗しか喫しておらず、サーの優秀さがうかがえる。また、オリンピアコスはギリシャの強豪であり、勝者としてのメンタリティも兼ね備えているだろう。

その活躍は国内にとどまらず、国外での試合でも結果を出している。昨季のELではベスト16で姿を消すことになったが、2ndレグではサーが4セーブを記録し、1-0でアーセナルに勝利している。このことから実力のあるキーパーであることはわかる。パトリシオと比較すれば落ちてしまうのは仕方ないが、年齢も考えればサーはまだまだ成長が見込める選手なのだろう。

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