追う側から追われる存在に マンCの攻撃をけん引するフォーデンへの期待

今の勢いを絶やさずに活躍を続けられるか photo/Getty images

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EUROでは不発に終わった

昨季のマンチェスター・シティはプレミアリーグで優勝し、CLでは準優勝するなど輝かしい成績を残した。リーグでの優勝は2季ぶりとそこまで新鮮味はないものの、CLでのファイナル進出はクラブとして大きな一歩を踏み出したといえる。

昨シーズンのマンC躍進の理由は守備の安定であると多くのメディアが語っている。ルベン・ディアス加入前と加入後を比べれば一目瞭然であり間違っていないが、理由はそれだけではない。前線に新しいタレントが誕生したからだ。

MFフィル・フォーデンのことだ。序盤での彼への評価は期待の若手の枠を出ておらず、ラヒーム・スターリングより序列が上になることは誰も予想していなかった。そんなフォーデンがブレイクのきっかけを掴んだのは左ウイングで起用され始めたCLでのボルシアMG戦あたりか。

それまではインサイドハーフでの起用が主となっていたが、ウイングへとポジションを上げたことでよりチャンスメイクする回数が多くなり、頭角を現すこととなった。そこからは既知の事実ではあるが、ボルシア・ドルトムント戦でのスーパーミドルやパリ・サンジェルマン戦での高いパフォーマンスなど、クラブ内での確固たる地位を確立している。

問題は今後についてだ。来季からはこれまでのパフォーマンスから当たり前のように毎試合で大活躍を求められることになる。そのプレッシャーは相当大きいだろう。また、ライバルであるスターリングはEUROで大活躍し、高いモチベーションで来季に臨む。これまでは追う側であったフォーデンだが、次は追われることになる。

また、加入すればポジションを争うことになるジャック・グリーリッシュ獲得の報道も盛んに行われている。来季はフォーデンにとって勝負の年となりそうだ。

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