11年目の“シメオネ流”はアトレティコを連覇へ導くか リーガ2強を上回る組織力

アトレティコを指揮するシメオネ photo/Getty Images

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バルサ、レアルは指揮官交代多く

2011年の冬にアトレティコ・マドリードの指揮官に就任してから約10年。チームはディエゴ・シメオネの下で堅守のスタイルを継続してきた。

その一貫性こそ昨季リーガ・エスパニョーラを制覇できた一番の理由だが、一方のリーガ2強と呼ばれるバルセロナ、レアル・マドリードはどうだろうか。

バルセロナの場合、この10年で実に7人もの人物がチームを指揮してきた。ジョゼップ・グアルディオラに始まり、故ティト・ビラノバ氏、ヘラルド・マルティーノ、ルイス・エンリケ、エルネスト・バルベルデ、キケ・セティエン、そして現在のロナルド・クーマンと、エンリケ退任あたりからは迷走しているところもある。
昨季よりチームを指揮するクーマンもまだスタイルを確立したとは言えず、何より昨季はリーガもチャンピオンズリーグも落としてしまった。新シーズンからは強いバルセロナを取り戻さなければならない。

クーマンは勝負の2年目へ photo/Getty Images

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リーガ2強はまだ形が見えてこない

レアルも指揮官交代のペースは速く、ジョゼ・モウリーニョ、カルロ・アンチェロッティ、ラファエル・ベニテス、ジネディーヌ・ジダン、フレン・ロペテギ、サンティアゴ・ソラーリ、ジダン再登板、そして新シーズンよりアンチェロッティが復帰した。この10年で8度も指揮官交代が起きている。

こちらもクリスティアーノ・ロナウドが抜けて以降は試行錯誤が続いており、まだ答えは出ていない。

ビッグクラブらしい圧倒的なタレント力か、それとも同じ指揮官の下で磨き上げてきた組織力か。新シーズンのリーガもこの構図になるはずで、バルセロナとレアルが自分たちの戦いを取り戻せない場合はアトレティコが連覇を達成する可能性も考えられる。

バルセロナの方もアントワーヌ・グリーズマンの去就など問題を抱えているが、リーガ2強はスタイルを確立させられるのか。組織力ではアトレティコが二、三歩リードしている状態が続いている。

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