[西岡明彦]コロナ共生で大型イベント開催の英国 プレミア新シーズンにも期待

プレミア最強ガイド #80

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EURO決勝を観戦するウィリアム王子とキャサリン妃 photo/Getty Images

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 今月11日、2つのスポーツイベントが開催されたロンドンは、コロナ禍での長いストレスを払拭しようと、熱い国民の活気に包まれました。

 2年ぶりに開催されたテニスのウィンブルドン選手権は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を逆転で下し、3年連続通算6回目の優勝を飾りました。英国政府より100%の観客動員が許可されたセンターコートには1万5000人のテニスファンが集結。その中には著名人の姿も見られました。

 英国王室キャサリン妃は父親のマイケル・ミドルトン氏と観戦。優勝セレモニーでは華やかなピンクのドレスを着用して登場し、大会のフィナーレに華を添えました。また一般席には俳優トム・クルーズの姿もありました。「ミッション・インポッシブル」のクリストファー・マッカリー監督らとともに来場し、グランドスラムの激闘を楽しんでいました。
 さらに、当日夜にはウェンブリー・スタジアムでUEFA EURO2020決勝イタリア対イングランドが行われ、6万人の大観衆を飲み込んだサッカーの聖地には、再びキャサリン妃、トム・クルーズの姿がありました。クルーズにはVIP席が用意されデイビッド・ベッカムらと観戦、先制ゴールの際にはグータッチ。試合前にはボリス・ジョンソン英国首相と記念写真を撮影するなど、イングランドを応援する姿勢を表していました。 ウィンブルドン決勝の会場であるオール・イングランド・クラブからEURO決勝の地であるウェンブリースタジアムまでは、車で移動すると40分ほどの距離。用意周到なタイムマネジメントを行い、ジョコビッチの優勝スピーチから2時間後には、イタリアとイングランド両国の国歌演奏をスタンドで聞いていたことになります。

 また、キャサリン妃は警察による警護の下、スムーズに移動できたはずですが、ウィリアムズ王子、息子のジョージ王子と合流したウェンブリーでは、ウィンブルドンでのピンクのドレスから、白のジャケットを着用しイングランドカラーとなる赤のイアリングを身につけて声援を送っている姿がありました。衣装替えのために自宅のケンジントン宮殿に戻っている時間的余裕はないため、早着替えも話題になっています。セレブリティのスポーツに対する思いを感じられる1日でもありました。

 さて、選手たちはこれから短いバカンスの後、新シーズンを迎えます。大会終了と同時に移籍市場も活発化するでしょう。こちらも目が離せません。

文/西岡 明彦

※電子マガジンtheWORLD259号、7月15日配信の記事より転載

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