イタリアもアルゼンチンもW杯優勝は遠く? 来年の“W杯優勝候補筆頭”はどこだ

コパ・アメリカを制したアルゼンチン代表 photo/Getty Images

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現時点での一番人気は

少し気が早いが、来年のワールドカップ・カタール大会の優勝候補筆頭はどこだろうか。

今夏にはEUROとコパ・アメリカが開催されたため、欧州と南米の強豪チームを一気にチェックすることが出来た。来年のワールドカップをシミュレーションしているサッカーファンも少なくないだろう。

『sky Bet』の結果を見てみると、現時点での1番人気はブラジル代表だ。
ブラジルはコパ・アメリカ決勝でアルゼンチン代表に敗れたが、選手層と組織力ではアルゼンチンを上回っている。

アルゼンチンは未だリオネル・メッシに依存しているところがあり、来年のワールドカップを制するには35歳となるメッシがフル稼働するしかない。メッシが絶好調ならいいが、特定の1人に依存した状態でワールドカップを制するのは難しいだろう。やはり南米1番手は攻守に安定感のあるブラジルだ。

イタリアのセンターバックコンビは来年のW杯で変わるか photo/Getty Images

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イタリアも解決すべき点がある

ブラジルに続く2番人気はフランス代表、3番人気はEURO準優勝のイングランド代表、4番人気はEUROベスト4のスペイン代表、5番人気はドイツ代表とイタリア代表が並んでいるのだが、ここで注目すべきはイタリアだ。

イタリアはEUROを制覇したが、アルゼンチンと同じく人気が高くない。不安点としては36歳のDFジョルジョ・キエッリーニ、34歳のDFレオナルド・ボヌッチのセンターバックコンビに代わる人材が見当たらないところか。

今大会でも控えにDFアレッサンドロ・バストーニのような若手はいたものの、やはりボヌッチとキエッリーニに比べれば代表での経験が少なすぎる。このベテランDF2人が代表に揃わない場合、イタリアは来年のワールドカップで苦戦することになるかもしれない。

またEUROではセンターフォワード不足も感じさせられた。FWチーロ・インモービレはグループステージこそ好調だったが、強豪との戦いでは影が薄くなる時間帯も多かった。

それはバックアッパーのアンドレア・ベロッティも同じで、ここは代表監督ロベルト・マンチーニも頭を悩ませたはず。

若手ではモイーズ・キーンもいるが、まだ過度な期待は禁物か。このセンターフォワード問題も、イタリアの評価が上がり切らない理由の1つなのだろう。

ちなみにコパ・アメリカを制したアルゼンチンはベルギー代表に次ぐ8番人気となっており、今のところ来年のワールドカップで優勝候補に挙げられるかは微妙なところだ。

EURO王者とコパ・アメリカ王者の人気が今ひとつ上がっていないのは興味深いが、現時点でワールドカップ制覇に最も近いのはどこなのか。

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