ディバラの復活、デ・リフトの成長、C・ロナウドはどうなる アッレグリが挑む難問

ユーヴェの指揮官に復帰したアッレグリ photo/Getty Images

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ユーヴェ復活ミッションのスタート

昨季4位に終わり、インテルに王座を明け渡してしまったユヴェントス。新シーズンよりマッシミリアーノ・アッレグリが指揮官に復帰することになり、チームの復活が期待されている。

アッレグリがどうチームを動かしていくのか楽しみだが、やるべきことは多い。

まずは攻撃陣をどう編成するかだ。クリスティアーノ・ロナウドが残留する場合は、ロナウドが活きるスタイルを早い段階で見つける必要がある。またEURO2020を制したイタリア代表FWフェデリコ・キエーザが大きく成長しているため、キエーザの才能も上手く活かしたい。
同時にFWパウロ・ディバラの状況も気にかかる。昨季はリーグ戦20試合で4得点と満足なシーズンを過ごせなかったが、才能は申し分ない。ロナウド、キエーザらと上手く絡ませることができるのか。このあたりはアッレグリの手腕が問われる。

ディバラの未来はどうなる photo/Getty Images

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1年目からスクデットへ導けるか

最終ラインではDFマタイス・デ・リフトの完成が待たれる。すでに優秀なセンターバックではあるものの、EURO2020では一発退場を喰らうなど若さも見られる。レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニの後継者とするためにも、アッレグリはデ・リフトを真のワールドクラスDFへと成長させる必要がある。

守備面ではGK問題も気がかりだ。ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーが守護神を務めてきたものの、シュチェスニーをワールドクラスと呼ぶべきかは微妙なところだ。EURO2020でのパフォーマンスも問題視されており、やはりユヴェントスとしてはジャンルイジ・ブッフォンの後継者としてジャンルイジ・ドンナルンマを抑えておきたかった。

そのドンナルンマはパリ・サンジェルマンへ移籍することになり、今のGK陣でスクデットとチャンピオンズリーグを狙っていけるのかは分からない。

中盤ではミラレム・ピャニッチに代わる司令塔も固定していく必要があり、アッレグリに課されたミッションは多い。昨季アンドレア・ピルロの下で苦戦したチームを立て直すのは容易な作業ではないはずだ。

果たしてアッレグリは1年目からチームを軌道に乗せられるのか。このプレシーズン中に解決すべき課題は多く、アッレグリの手腕に注目が集まっている。

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