古橋に求めるのは“二桁得点” 目指すモデルはライアン・ケントだ

セルティックへ向かう古橋 photo/Getty Images

1年目から爆発が求められる

ヴィッセル神戸からスコットランドの名門セルティックへの移籍が決まった26歳のMF古橋亨梧は成功を収められるだろうか。

セルティックは2011-12シーズンより国内リーグを9連覇していた名門だが、昨季はスティーブン・ジェラード率いるレンジャーズに無敗優勝を決められてしまった。今季からは横浜F・マリノスを指揮していたアンジェ・ポステコグルーを招聘しており、打倒レンジャーズへの戦いが始まることになる。

古橋にかかる期待も大きいが、地元紙『Daily Record』が重ねているのはレンジャーズMFライアン・ケントだ。

セルティックに加入する古橋をライバルのレンジャーズに所属する選手と比較するのも複雑だが、同メディアは古橋がウイングの位置で起用されると見ている。

ケントはワイドな位置から仕掛けるプレイを得意としているアタッカーで、そこに共通点があると感じているようだ。ケントはリヴァプールのアカデミー出身選手であり、2018-19シーズンにはレンジャーズの最優秀若手選手賞にも選ばれた実績を持っている。

レンジャーズで活躍するケント photo/Getty Images

ポステコグルー流にフィットするか

昨季はリーグ戦で10得点9アシストの成績を残しており、古橋にも同様の数字が期待されているというわけだ。海外1年目から得点数を二桁に乗せるのは簡単ではないが、古橋は2019年より3シーズン続けてJ1で二桁得点を記録している。スコットランドでも二桁を狙えるだけの能力はあるはずだ。

セルティックはウイングのリエル・アバダ(19歳)もイスラエルのマッカビ・ペタティクバFCより獲得しており、着々とポステコグルー流の完成へ補強を進めている。アバダも19歳ながらイスラエル代表デビューを果たしている逸材で、古橋とともに期待は大きい。

古橋がフィジカルコンタクトの激しいスコットランドのサッカーに適応できるかどうか少し心配なところはあるが、日本で古橋を見てきたポステコグルーには策もあるはず。

果たして1年目から得点を量産していけるのか。ポステコグルー流の中でどう活きてくるのか楽しみだ。

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