フェルナンジーニョ、ブスケッツに追い付くためには 偉大過ぎる先輩をもったロドリの挑戦

スケールアップが求められる photo/Getty Images

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どこまで成長できるか

昨季はシーズンを通して良い結果を残したマンチェスター・シティ。フィル・フォーデンのブレイクにルベン・ディアス、ジョン・ストーンズの新しいセンターバックのコンビが生まれるなど、戦力の底上げに成功した年となった。来季も同様に既存戦力がパワーアップするには個での成長がカギとなる。

もちろんどの選手にも頑張ってもらいたいが、注目したいのはMFロドリだ。2019年にマンCに加入して以降、[4-3-3]のアンカーとして定着した彼だが、シーズン終盤には調子を落としフェルナンジーニョに出場機会を譲っている。

特にシーズンの山場であったCL・ラウンド4のパリ・サンジェルマンとの2ndレグでスタメン落ちしたのは本人としても悔しかったのではないだろうか。実際はそこまでほぼすべての試合でロドリがピッチに立っていたが、ファイナル進出の掛かった大事な試合では経験のあるベテランが起用されている。試合内容としてはより守備的なフェルナンジーニョを起用したことが勝利の要因となっており、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラの采配が見事当たったのだが、いつまでのベテランに頼っていられないのが本音だ。

来季で3年目となるロドリは一皮むける必要がある。

彼の売りは安定感のある組み立てで、彼のパスは精密機械のようだと錯覚することがある。が、パスコースがなくなった際はボールを手放せず、そのまま奪われてカウンターを受ける場面が散見されている。パスコースを作らない味方の動きも改善する必要はあるが、どうしても試合の中でそういうシーンは生まれてしまうため、カウンターを受けないように前線にフィードを送るなど、リスク回避のプレイも求められる。その点、フェルナンジーニョの方が全体的な安心感で考えれば上だろう。

また、安定感を売りとするのは良いが、無難すぎるプレイ選択も改善点の一つか。確かに彼のポジションでボールをロストすることはカウンターの危険を考えても避けたい事象ではあるが、スペイン代表のセルヒオ・ブスケッツのような楔を入れるシーンも見てみたい。ロドリがブスケッツの後釜と言われていることからも、今後の成長は必須であると言える。

まだ25歳と今後に期待できるロドリだが、フェルナンジーニョが抜けた後は頼れるベテランは居なくなり、ロドリが引っ張る側に回ることになる。そのためにも、来季は勝負の年として欲しい。

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