[ぺこぱシュウペイ]ACLで選手層の厚さを実感 フロンターレは金太郎飴!?

ぺこぱシュウペイのフロンターレで決定的ーー!! #17

ACLでも大暴れだった三笘選手。海外での活躍にも期待しかありません! photo/Getty Images

 2週間以上の海外遠征で、中2日で6試合を戦う。ACLグループステージの日程を知ったときは、これは厳しいかなと思いました。しかし、Jでの好調そのままに、連戦連勝で他チームを寄せ付けませんでした。6戦全勝でグループ首位通過はさすがです!

 チームが公開していた現地動画をみると、みんなリラックスできていてとても良い雰囲気でした。現場はもちろん、チームを支えるスタッフも含めて、クラブ全体で戦う準備ができていたのだと思います。だからこそ、各選手がコンディションを落とすことなくフロンターレのサッカーを続けられたのではないでしょうか。

 また、改めて選手層の厚さを実感しました。誰がピッチに立ってもトライアングルを作って短いパスを正確に繋ぎ、ここぞというときに一気にゴールを狙うフロンターレのサッカーができていました。ボクはサイドから崩していくカタチが好きなのですが、左サイドの三笘選手、長谷川選手。右サイドの家長選手、遠野選手、宮城選手。どの選手もチームの決まり事を守りつつ、それぞれ自分の特長も出していました。

 やっぱり三笘選手には驚かされました。相手陣内にスペースがあり、よーいドンで走り込んだら絶対に三笘選手が勝ちます。相手DFは追いつけず、止めようと思ったらファウルするしかありません。大邱FCとの2戦目では2アシストを決めましたが、真価を発揮したプレイでした。

 この三笘選手に海外移籍の話があり、そしてアオ選手(田中碧)の移籍は決まっています。が、今回のACLを通じて選手層の厚さをまざまざと感じたので、今後に関してなんの心配もしていません。長谷川選手のドリブルもクオリティが高いです。ボランチ、インサイドハーフはむしろ出場争いが激しく、シミッチ選手、脇坂選手、旗手選手、遠野選手、橘田選手、塚川選手、小塚選手など選択肢が豊富です。

 さらには、大島選手も復活しました。なんだか、ピッチにいるととても安心感があり、ああ、本来のフロンターレだなという印象を抱かせてくれます。次々に新しい選手が台頭してくるなか、「お待たせ」という感じで“チームの顔”が帰ってきました。夏を乗り越えると各大会の優勝争いに突入していきますが、期待しかないです。

 前線ではダミアン選手が絶好調を維持しているし、SBではイサカ選手、神谷選手が経験を積むとともに、安定感あるパフォーマンスで存在をアピールしました。誰が出場しても、フロンターレのサッカーができています。どの試合のどんな場面を抽出しても、ちゃんとフロンターレ・カラーになっています。選手層が分厚いいまのフロンターレは、まるで金太郎飴のようです!

構成/飯塚 健司

※電子マガジンtheWORLD259号、7月15日配信の記事より転載

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