ハーランド、ダカに続けるか ザルツブルクが確保した“次なる逸材”とは

今夏ザルツブルクが確保したシミッチ photo/Getty Images

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またもオーストリアの強豪から逸材が?

近年、オーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクからは、数多くの若手有望株が欧州4大リーグへと渡っている。ドルトムントのFWアーリング・ハーランドを筆頭として、今夏にはFWパトソン・ダカもレスター・シティへの移籍が決定。同クラブは次々と新たな才能を輩出しているのだ。

そんなザルツブルクが、今夏移籍市場で次なる才能を確保した。その名はロコ・シミッチ。同選手はかつてインテルやACミランで活躍したクロアチアのレジェンドであるダリオ・シミッチを父に持つ17歳で、昨季プレイしたロコモティヴァ・ザグレブ(クロアチア1部)では公式戦26試合の出場で4ゴールを奪っている。ストライカーとしての能力は各方面から高く評価されており、今夏の移籍市場ではミランも獲得に動いていたとされる逸材だ。

190cmの長身を活かしたポストプレイの上手さに加え、相手DFとの駆け引きや一瞬でシュートコースを見つける判断力の早さも持ち味のシミッチ。さまざまな武器を持った長身ストライカーという点では、ハーランドやダカにも似た雰囲気を感じることができるだろう。まず最初の1年間はザルツブルクのセカンドチームであるリーフェリングへレンタルされることとなるが、数年後のブレイクには大きな期待がかかる。そんなシミッチに関して、ザルツブルクのスポーツディレクターを務めるクリストフ・フロイント氏も次のように語る。
「ロコには大きな可能性を感じるし、並外れたメンタリティが備わっていることも見て取れる。彼はまだ若いけれど、その能力の高さはすでにクロアチアリーグで証明済みだ。今後数カ月で我々に近いスタイルのサッカーに慣れてほしいと思っている。それこそ、我々がまず彼をリーフェリングへレンタルさせた大きな理由だよ。このレンタル移籍期間は、彼が成長するために重要な時間となるはずだ」(独『Spox』より)

今はまだ無名だが、数年後には一気に移籍市場を沸かせる存在となるかもしれない逸材ストライカー。はたして、ハーランドやダカに続くザルツブルク産の点取り屋として、シミッチが世界中から注目を浴びる日はやってくるか。まずはリーフェリングで結果を出し、大ブレイクへの一歩目を確実に踏み出したいところだ。

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