ベイル・マネーで獲得した最後の一人が退団か 最も活躍したのはデンマークの大エース

スパーズ時代のエリクセン photo/Getty Images

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一つの時代の終わりと言える

新監督にヌーノ・エスピリト・サントを招聘したトッテナム。元ウルブズの監督はチームの若返りを図るためか、ボローニャのDF冨安健洋(22)やセビージャのFWブライアン・ヒル(20)の獲得に動いているようだ。

そのヒルとの交渉ではどうやらFWエリック・ラメラがトレード要員として契約に組み込まれているようで、今夏での退団の可能性が示唆されている。

2013年からスパーズに在籍しているラメラだが、彼を含む同年に獲得された7名はガレス・ベイルをレアル・マドリードに売却した約125億円の利益から獲得された選手である。ラメラが退団すると、ベイル・マネーで獲得した選手が全員退団することになる。

8年も前の出来事であるが、補強の当たりの少なさから当時は批判も浴びた。FWロベルト・ソルダードなどほとんど結果を残すことなくチームを去った選手もいる。ラメラも主力になったとはいえず放出候補になった形だ。

その中でも長くチームに貢献したのはMFクリスティアン・エリクセンか。当時アヤックスからやってきたデンマークの才能は自身の持つ高いキック精度を武器に加入初年度から主軸として活躍していた。その後もゴールやアシストを量産し、2020年をもって退団している。

そして結局、もっとも長くチームに在籍したのはラメラだった。怪我での離脱が多いラメラだが、直近では昨季のアーセナル戦で決めたラボーナでのゴールが印象的だ。その後、退場になったように気持ちを抑えられない点が悪目立ちすることもあったが、優秀なアタッカーであったことは間違いない。

このようにベイルをレアル・マドリードに売却し、大型補強に出たトッテナム。今夏にハリー・ケインを売却となれば、同じ状況となるだろう。新しい時代のためにエースを売却するのか、チームの動きに注目したい。

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