ケイン残留で悩みの種が一つ減った? ヌーノ新監督に求めたい今後の改善点

スパーズの復活はこの男に掛かっている photo/Getty Images

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どのようなチームを作るのか

元ウルブズのヌーノ・エスピリト・サントを新監督に迎え21-22シーズンに向けてスタートを切ったトッテナム。選手補強もボローニャの冨安健洋やセビージャのブライアン・ヒルといった若く有望な選手の名が挙がっており、先日、獲得第1号となるGKピエルルイジ・ゴッリーニをアタランタから獲得した。現守護神であるウーゴ・ロリスの契約は残り1年となっており、後釜の獲得に成功した形だ。

このようにポジティブなニュースが多いスパーズだが、今夏移籍濃厚と言われていたハリー・ケインがチームに残留する可能性が高くなっている。先日、英『The Sun』からマンチェスター・シティが約240億円でケインの獲得に合意したとの報道が出たが、ジャーナリストのファブリシオ・ロマーノ氏は否定しており、そもそもオファーをスパーズ側は受け取っていないという。ケインが放出される可能性は、現時点では低いことが予想できる。

そうなれば、スパーズとしては非常に心強い。昨季のプレミア23ゴール14アシストで得点王とアシスト王の2冠を達成した選手が残留となれば、新監督の悩みの種が一つ減ることになる。

となれば、21-22シーズンで新監督に期待したいのは中盤から後ろの改革だ。もちろん、失点を減らす守備を頑張るのは当たり前だが、前述したケインのような優秀な選手がいる前線へどのようにボールを配球するかだ。

昨季はそれができておらず、センターフォワードのケインが後方まで下がって組み立てに参加している。悪いことではないが、彼には得点に集中させたほうが良いだろう。ストライカーでありながらゲームメイカーとしての顔を見せるのがケインの強みではあるが、ゲームメイクまで彼に依存するとなると、ケインが離脱した時が怖い。

その改善のために冨安のような組み立てに参加できるセンターバックを狙っているようだが、配球に長けた中盤の選手も欲しい。ノリッジから戻ってきたオリヴァー・スキップやジョバンニ・ロ・チェルソにその役割を求めるのか分からないが、来季は後方からの組み立てを改善しなければトップ4入りは難しいか。

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