オリンピックで価値を急上昇させている中山雄太 長友の後継者問題は彼で解決か

今大会で自身の価値を上げた中山 photo/Getty Images

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非常に安定したプレイを見せている

自国開催でメダル獲得のプレッシャーが大きい中、グループステージを3連勝で切り抜け、決勝トーナメントへ駒を進めたU-24日本代表。

グループステージ最終節となったフランス戦では、クラブチームの関係上相手がメンバーを落としているとは言え、強豪相手に4-0での勝利は素晴らしい出来であると言える。特に1トップで先発となった上田綺世はポストプレイ、抜け出し、シュートとFWに必要な要素を高いレベルでこなしており、今後に期待したい選手の一人となった。

守備陣にも上田に劣らない活躍で日本を勝利に導いた選手がいる。左サイドバックで先発を果たしたDF中山雄太だ。

センターバックにサイドバック、中盤をこなせるマルチロールが売りの彼だが、ここまでの3試合では左サイドバックとしてピッチに立っている。

重要な一戦となったメキシコ戦では対峙したディエゴ・ライネス相手に対人で強さを見せており、相手を交代に追い込むなど、守備面で素晴らしい活躍を見せた。先日、行われたフランス戦でも最終ラインとしてクリーンシートに貢献している。

今大会でサイドバックとして自身の価値を上げている中山。フル代表での左サイドバックは人材不足であり、長友佑都がいなくなればその次の選手として中山の名前が挙がってもおかしくはないだろう。

中山は元中盤ということもありスタミナの問題もなく、足元でボールを扱うテクニックにも優れており、組み立てに参加できる点も悪くない。また、攻撃面でもクロスから好機を演出しており、今後に期待できる選手であった。一つ課題と言えるのは、オーバーラップした際の狭いエリアでの打開力か。ボールを失うリスクを考えると、難しいが、元中盤ということを生かしたチャンスメイクを見てみたい。

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