怪我に泣かされた1年を乗り越え バルサでの主力奪取に挑戦する日本人FW

安部のトップチームでのデビューはあるか photo/Getty Images

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安部がトップチームでアシストを記録

バルセロナBで3シーズン目を迎える安部裕葵。怪我などを乗り越え迎える2021-22シーズンで、22歳の日本人はトップチームへ昇格することはできるのだろうか。

現在はトップチームへと帯同している安部。21日に行われたバルセロナのプレシーズンマッチ初戦となるタラゴナ戦に後半から途中出場を果たす。ミラレム・ピャニッチと代わって入ると、積極的な仕掛けからチャンスをつくった。

すると試合終盤にはチームの3点目となる得点をアシスト。左サイドからクロスを上げると、レイ・マナイの得点をお膳立てした。アシストという結果を残してチームの勝利に貢献する。
彼は彗星の如く現れた。2017年に瀬戸内高校から鹿島アントラーズへ入団し、すぐさま結果を残す。翌年にはJリーグベストヤングプレイヤー賞にも輝き、AFCチャンピオンズリーグでレアル・マドリードとも対戦。2019年にはコパ・アメリカに挑む日本代表にも招集されるなど順風満帆なキャリアを歩んでいた。

そしてバルサBへと加入すると、待っていたのは怪我という試練だった。昨年は右足大腿二頭筋断裂により長期離脱。11月には再び右足の大腿二頭筋を負傷した。その怪我から復帰したエスパニョールB戦でもわずか3分で負傷してしまうなど、怪我に泣かされた1年だった。

そんな安部が、完全復活を予感させるような活躍をトップチームで見せる。持ち味であるスピードとドリブルから得点やアシストを量産できる彼のプレイは、バルサのスタイルにも合っているだろう。今季バルサBで主力の座につければ、トップチーム昇格も夢ではない。近い将来、カンプノウのピッチで輝く日本人アタッカーの姿が見られるかもしれない。安部のバルサでの挑戦はこれからも続いていく。

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