やはり日本代表が“4番人気”…… 東京五輪制覇へ耐え忍ぶ戦いが始まる

ニュージーランドをPK戦の末沈めた日本代表 photo/Getty Images

ここからが本当の我慢の時

ついに東京五輪・男子サッカーもベスト4が出揃った。ドイツ、アルゼンチンといった強豪国がグループステージで消えたものの、ベスト4の顔ぶれは概ね予想通りと言ったところではないだろうか。

優勝候補筆頭に挙げられるスペイン代表はさすがに底力があり、準々決勝のコートジボワール戦では大型FWラファ・ミルがハットトリックを記録。A代表の主力というわけではないが、ラファ・ミルは五輪世代にとって貴重なゴールゲッターになっている。準決勝で対戦する日本も警戒すべき選手だ。

同じく優勝候補に挙げられるブラジル代表は、攻守ともにバランスがいい。最終ラインにダニエウ・アウベス、ジエゴ・カルロスらオーバーエイジの選手を招集しており、経験値で守備を固めている点は日本代表との共通点と言える。準々決勝のエジプト戦も1-0のスコアで渋く勝ち上がっており、安定感はスペイン以上と言っていいだろう。

メキシコもグループステージで日本に敗れたものの、MFディエゴ・ライネスを筆頭にタレントが揃っている。五輪では2012年のロンドン大会を制するなど結果を出しており、メキシコは五輪の上位常連国だ。今回のベスト4入りも驚く結果ではない。

そして最後に日本だ。準々決勝ではニュージーランド代表相手にPK戦までもつれたものの、やはり守備は安定している。無観客が続いているが、自国開催の日本がベスト4まで勝ち上がってきたことも想定の範囲内だろう。

では、どこが優勝に一番近いのか。スペイン『MARCA』のアンケートでは、やはり日本が最も下に見られている。

日本の優勝を予想した者は僅か10%に留まり、スペインが28%、メキシコが29%、そしてブラジルが最多の33%となっている。日本以外の3チームはどこが優勝してもおかしくないと考えられているようで、日本にとっては全チームが格上ということか。

真の下剋上はここからだが、日本は準決勝でスペインを撃破できるのか。すべてのカギは守備にあり、何とか耐え忍んでチャンスを待ちたいところだ。

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