無名に近かったMFの“6年間” 560万ポンドでやってきたボールハンターの大躍進

昨季はCLを制したカンテ photo/Getty Images

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人生を変える6年に

ちょうど6年前の2015年8月3日。無名に近い存在だった守備的MFがイングランドにやってきた。

フランスのカーンから560万ポンドの移籍金でレスター・シティに加入したフランス代表MFエンゴロ・カンテだ。

当時カンテのレスター移籍に注目していた人はあまり多くないだろう。単なる下位クラブの補強程度に思っていた人がほとんどのはずだ。
しかし、カンテは1年目からプレミアリーグ制覇を経験。翌年にはチェルシーへ移籍し、一気に世界最高クラスの守備的MFとして大ブレイク。フランス代表にも選ばれ、2018年にはワールドカップまで制してみせた。

チェルシーでは他にもヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグを制しており、この6年でカンテはほとんどのタイトルを獲得している。自身でも予想していなかった6年だろう。

プレミアリーグ1年目の成績を改めて振り返ると、やはり守備力はずば抜けている。タックル数175回、インターセプト数156回と貢献度は抜群だ(数字はSquawkaより)。この1年でカンテのサッカー人生は大きく変わることになった。

SNS上では「プレミアリーグ史上最高の守備的MF」、「プレミアリーグ史に残る2つの大バーゲンがある。560万ポンドで成立したカンテのレスター移籍、そして3000万ポンドでのチェルシー移籍だ」などカンテを絶賛する意見が出ており、両クラブにとって大きな補強だった。

カンテのブレイクからボールを奪えるMFの需要が高まったところもあり、この6年でカンテは少しばかりサッカー界のトレンドを変えたと言っても大袈裟ではないだろう。

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