サラーを超える“エジプトNo.1”になれたFW? 差をつけたサッカーへの向き合い方

ブンデスリーガで活躍したモハメド・ジダン photo/Getty Images

クロップの指導を受けたが……

エジプトサッカー界No.1の才能は誰なのか。単純な攻撃力で見るならば、リヴァプールFWモハメド・サラーがNo.1にふさわしい存在と言えるだろう。

リヴァプールでの成績はもちろんだが、エジプト代表の方でもここまで43得点を記録。これは68点を奪っているホッセム・ハッサンに次いで2番目の数字だ。

しかもハッサンが178試合もプレイしているのに対し、サラーは68試合のみ。1試合平均0.63点と圧巻のペースだ。このままいけばハッサンの数字を超えることも可能だろう。

ただ、サラー以上の才能がいたかもしれない。マインツやドルトムントなどブンデスリーガで活躍したFWモハメド・ジダンだ。

サラーはリヴァプールでスターに photo/Getty Images

サラーは努力で今の位置に

サラーとジダンには共通点がある。両者ともユルゲン・クロップの指導を受けているのだ。

かつてジダンは『ON Sport』にて、サラー以上の才能があったと振り返っていた。

「クロップは私に特別な才能とスキルがあるが、もっと集中する必要があると言っていた。もしそれをやっていれば、私は世界最高の1人になれたはずさ。サラーのレベルに達するには過去にもっとトレーニングに集中し、プロフェッショナルにならないといけなかった。サラーは私よりプロフェッショナルであり、クリスティアーノ・ロナウドやメッシのようにフットボールに身を捧げているからね」

サラーもすべてが順風満帆だったわけではない。チェルシーではポジションを掴めず、イタリアへ向かうなど挫折もあった。しかしそこで鋼の肉体を手にし、プレミアリーグで活躍できる状態を整えてプレミアへと戻ってきた。ここはサラーの努力によるところが大きい。

サラーにも才能はあるが、それだけでは今の領域にたどり着けなかっただろう。今後もサラーはコンディションを整え、それこそロナウドやメッシのように長く活躍する選手となってくれるはずだ。

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