スペイン戦でまさかのメンバー外…… 三笘薫が見せたメキシコ戦での終盤の意地

メキシコ戦で1ゴールと奮起した三笘 photo/Getty Images

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1ゴールは自身にとって大きな1点だ

U-24日本代表は東京オリンピックの3位決定戦でメキシコと対戦。勝利すれば銅メダル獲得となった一戦だったが、1-3と敗戦して4位で大会を終了した。

序盤の失点から立て直すことができずに敗れてしまった日本。疲労感が漂うチームの中で勢いをもたらしたのが三笘薫だった。この試合で唯一の得点を決めた三笘は今大会最後の試合で自身の持ち味を大きく発揮した。

大会前に負傷してしまった川崎のドリブラーは、東京五輪が開幕後も調子を戻すことができなかった。本来のキレのあるドリブルを披露できず、途中出場しても簡単にボールロストしてしまうプレイが見られる。メダル確定がかかったスペイン戦ではまさかのメンバー外となってしまい、死力を尽くして延長まで戦った選手たちをスタンドから見守ることしかできなかった。

そんな悔しさを経て迎えたメキシコ戦。すでに3点差を付けられた状態で62分からの途中出場となった三笘は、ボールを持つと積極的な仕掛けからチャンスをつくる。すると78分には自身のドリブルからゴールネットを揺らし、日本に勢いを与えていく。途中出場ながらチームトップの4本のシュートを放つなど勝利への意識が高まるメキシコ相手に最後まで牙を剥いた。

昨季ルーキーながらJ1でリーグトップのアシスト数を記録するなどブレイクを果たした三笘。東京五輪へ向けて大きな期待を寄せられていたため、不完全燃焼に終わってしまったかもしれない。しかしメキシコ戦の終盤での三笘は、日本のチームでもっとも脅威的な存在となっていただろう。海外移籍も噂されるドリブラーはこの試合で何を感じただろうか。さらに躍動するための大会になったかどうかは、今後の三笘を見れば分かるだろう。

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