大号泣の久保建英に見えたスターの影 17年前に同じく涙した若き日のバロンドール

メキシコ戦終了後に大粒の涙を流した久保 photo/Getty Images

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メキシコに1-3と敗れてメダル獲得はできず

U-24日本代表は東京オリンピックの3位決定戦でU-24メキシコ代表と対戦。1-3と敗れてメダルを獲得することはできなかった。試合後、悔しさのあまり大粒の涙を流したのは、チームトップの3ゴールを決めた久保建英だった。

今大会はグループステージで3試合連続得点を決めた久保。しかし決勝トーナメントでは得点を奪うことができず、決勝トーナメント3試合で1得点に終わったチームにおいて攻撃陣での大きな責任を感じたことだろう。あふれ出る涙をこらえることはできなかった。

そんな久保を見ていると、ある選手が思い出される。それは自国開催のUEFA EURO2004で決勝に進むものの、ギリシャ代表に敗れて優勝を逃したポルトガル代表において、チーム最年少でメンバーとなったクリスティアーノ・ロナウドだ。当時19歳のC・ロナウドは敗戦後に大号泣して悔しさを見せた。その経験を経て5度のバロンドールを受賞するなど、現在はポルトガル代表だけでなく世界最高峰の選手としてサッカー界に名を刻んでいる。

若き日のC・ロナウドの姿を久保にも投影できるだろう。悔しい経験はやがて自らの強さに変わっていくはずだ。東京五輪の最終成績としては、残念な結果に終わってしまったが、この大会をどれだけ今後へと活かせるか。2021-22シーズンの久保のレンタル先などは未定だが、輝かしい将来へとつながった大会だったといえるような活躍を新シーズンにも期待したい。

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