的確補強でサガン鳥栖の守備はより強固に 鹿島から来た中盤戦士に期待せよ

サガン鳥栖への完全移籍加入が発表された小泉 photo/Getty Images

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アグレッシブな守備が売りの26歳

2021年シーズン、明治安田生命J1リーグでここまで3位と健闘しているサガン鳥栖。そんな彼らが最大の強みとしているのが鉄壁の守りだ。23試合を終えた時点で、同クラブが喫している失点数はリーグ最少タイの「15」。今季の鳥栖を語るうえで、守備の安定は欠かせない要素となっている。

そんな鳥栖の守備は、新たな選手を迎え入れたことでさらに上のレベルへと到達するのだろうか。10日、同クラブは鹿島アントラーズから頼れる中盤戦士の完全移籍による獲得を発表。上位フィニッシュに向けて、チームには楽しみな守備者が加わることとなった。

その中盤戦士とはMF小泉慶(26)だ。今季は鹿島でリーグ戦17試合に出場していた同選手。アグレッシブなプレスをはじめとした献身性が光るプレイヤーで、鳥栖の守備のやり方にはマッチした選手といえるだろう。本職は守備的MFだが、サイドバックやトップ下でもプレイ可能とあって、その起用法に幅があるのも鳥栖にとってはプラス材料。的確な補強となったのは間違いない。
その小泉に関しては、守備の部分で興味深いデータも。データサイト『FBref』によると、2021年シーズンに同選手がピッチに立っていたなかで鹿島が喫した1試合平均失点数は「1.05」。これは今季リーグ戦15試合以上に出場した同クラブのフィールドプレイヤーの中では、土居聖真(0.78)とファン・アラーノ(1.04)に次ぐ3位タイの数字となっている。こうした数字からも、小泉の守備がピッチ上でどれだけ効いているかは見て取ることができるだろう。得点数やアシスト数こそゼロだが、チームに貢献できる選手としての評価は高いはずだ。

積極果敢な守備を売りとし、相手のビルドアップを阻害する動きに強みを持つ小泉。対人の強さにも目を見張るものがある26歳は、はたして鳥栖でどこまで重要な存在となるのだろうか。今から新天地デビューの瞬間は待ちきれない。

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