加入時の期待値は越えられぬが ケパが歩む欧州王者で第2GKとして生き抜く道

延長後半終了直前に出場したケパ photo/Getty Images

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2本のPKをストップしたケパ

昨季UEFAチャンピオンズリーグを制したチェルシーは、UEFAスーパーカップでビジャレアルと対戦。1-1のまま120分まで決着はつかず、PK戦までもつれた一戦はチェルシーが勝利し、新シーズンの最初のタイトルを獲得した。

この試合でチェルシーは延長後半にPK戦を見越し、スタメン出場したGKエドゥアール・メンディに代わってケパ・アリサバラガが途中出場。そのケパがPKでシュートを2本ストップし、優勝へとつなげている。

チェルシーの新守護神として期待されながらも、不安定なパフォーマンスが続くことでメンディにポジションを奪われたケパ。そんな彼はどのようなシーズンを迎えるのだろうか。昨季チームに加入し、大きく貢献したメンディからポジションを奪うのは容易ではないだろう。

イギリスメディア『BT Sport』のインタビューでトーマス・トゥヘル監督はPK戦になったらケパに代える方針を事前に両GKに伝えており、メンディもそれを理解していたようだ。そういった起用はトゥヘル監督のケパへの信頼の表れだろう。彼がチェルシーで生き残るためには、第2GKとしていつでも出場できるような状態にコンディションを維持することがもっとも大事なのではないか。

1試合でピッチ立てるGKは1人のみだ。しかしUEFAチャンピオンズリーグ連覇に加えてプレミアリーグ制覇など多くのタイトルを獲得するには、GK1人では成し遂げることはできないだろう。GK史上最高額の移籍金となる7200万ポンドで加入したケパは、移籍当初の期待値ほどの活躍はできていないかもしれない。しかし、彼もチェルシーの黄金期をつくるために必要な戦力の1人なのだ。

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